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登場キャラクターはゆっくりのみとなっています 見づらくなることを考慮して全部漢字を使います。 かなりグロ表現あり、ダメな方はユーターン スペックの高いれいむがでます すっきりできない可能性があります 初投稿になります 森の山奥、ここには人間が放棄した研究施設があった。 ここを、ドスを中心とするゆっくりの群れが罪を犯したゆっくりを処罰する刑務所として使っていた。 だが刑務所とは名ばかり。 ドスに逆らったゆっくりを収容し、逆らうゆっくりに対し大量殺ゆっくりを行なったり、洗脳したり 自分の群れが最高のゆっくりの群れとなるべく、ゆっくりによる改造実験が行われる地獄のような 施設であった。 そしていつからか、この施設は群れのゆっくりたちからこう呼ばれるようになった。 『施設』と 死のゆっくり ゆっくりれいむとゆっくりまりさの夫婦はここ最近この格好のゆっくりプレイスに引っ越ししてきた あつあつな夫婦であった。 以前住んでいた巣では子供を育てるのには面積が圧倒的に足りなかったため、数日前にここへ 引っ越しを済ませたその日にため込んでいたすっきりをし、昨日の昼ごろ、待望の赤ちゃんを無事出産した。 れいむ種3、まりさ種2の計五匹だ。 「「ゆっくりおはよう!!」」 「「「「「ゆっきゅりおはよう!!!!!」」」」」 母役であるゆっくりれいむは幸せであった。 引っ越し早々にこんな素晴らしいゆっくりプレイスを伴侶のまりさと見つけることができ 子宝に恵まれた。これで幸福でないという方が難しいであろう。 伴侶のまりさは朝の挨拶を済ませると早々に狩りへ行き、家はれいむと赤ちゃんたちだけになった。 まりさがいない間、れいむは生まれたばかりの赤ちゃん達にこの世がいかにゆっくりできるかを 教えていた。 「いい?ゆっくりはこの世でもっとも崇高で素晴らしい生き物なんだよ!! 他の生き物はゆっくりに仕える事が最高の幸せなんだよ!! おちびちゃんたちも他の生き物達にゆっくりつかえさせてあげてね!!」 「「「「「ゆっくちりかいちたよ!!!」」」」」 れいむはこのようにして子供たちに教育していた。 この子たちの将来はおそらく畑の肥料だろう。 れいむが赤ちゃん達に教育をしていたその様子を一匹のゆっくりが見つめていた。 「・・群れに届け出がないゆっくり・・・ドスに報告だよ」 その夜、れいむ一家は未だ帰ってこないまりさに心配しつつ、お腹を空かせていた。 食糧はため込んでいたとはいえ、食欲旺盛な赤ゆっくりが五匹もいればあっという間に 食いつくしてしまう程度しか溜まっていなかった。 昼ごろにはれいむ一家はまりさが帰ってくると踏んで食いつくしてしまった。 ぐずる子供たちを、れいむはす~りす~りして慰めていた。 「ゆ~!!おなかちゅいたよ!!ごひゃんちょうだいねぇ!!」 「ちょうだよ!!まりちゃがきゃわいきゅにゃいの!!」 「「「はやきゅごひゃんちょうだいねぇ!!」」」 「ゆ~・・まりさ、はやくかえってきてね・・」 赤ゆっくり達が癇癪を起し、困りきったれいむがまりさが早く帰ってくるように祈っていると 誰かがお家に入ってきた。ゆっくりみょんだった。 無断で入って来たことにれいむはイラっと来たが押さえてみょんの前に立った。 「みょん!!お前達が最近引っ越ししてきたれいむ一家だね!!」 「ゆ!!そうだよ!!みょんはご近所のゆっくり?」 みょんは険しくしていた顔をより一層険しくして 「ちがうよ!!みょんはここ一帯を取り仕切っている群れの幹部だよ!! いくつか質問があるからゆっくりこたえてね!!」 一体何を聞いてくるのだろうかとれいむは思ったが、まあどうせ大したことは聞かないだろうと思い 素直に質問にこたえることにした。 みょんの顔を見て怖がっている赤ゆっくり達には怖くないよと伝え、お家の奥に行かせた。 「みょん!!いい心がけだよ!!では第一、れいむは群れにお家を作った報告をしたか?」 「ゆ?れいむ達は群れに入るつもりなんかないから報告なんてだしてないよ!!」 このれいむは引っ越しする前、別のドスの群れにいた。 このドスはすっきり制限やら食糧制限やらを設けてれいむはあまりゆっくりできなかったため、 今後はドスの群れには入らないと決めていた。 「知らないのか?この群れでは敷地内に入ったゆっくりは強制的にドスの群れの一員になるんだみょん!」 「なんなのそれぇぇぇ!!」 理不尽な掟を突き付けられたれいむは思わず叫んでしまった。 それにたたみかけるかのように 「報告を怠っただけでなく一日分の食糧の提供の怠り、すっきり違反、さらにおまえの夫のまりさに よる狩り禁止区域での乱獲!!これはもう見過ごせないよ!!施設送りだよ!!」 「な、なんなのそれぇぇぇぇ!何か怖そうだよ!!おちびちゃん!!ゆっくり逃げるよ!!」 れいむは赤ちゃん達と逃げようと動こうとしたが、お家の入口には群れのゆっくりが待ち構えていた。 「逃げようとしても無駄みょん!!みんな!!軽くのしてから施設へ搬送するよ!!」 「「「ゆ~~!!!」」」 そういうとれいむより体がふたまわり大きいゆっくり達が体当たりをかましてきた。 避けようとはしたがよけきれずまともに食らってしまい、子共々仲良く気絶してしまった。 朦朧とする意識の中、みょんは言った 「お前の夫のまりさも先に施設でゆっくりしているから家族仲良くゆっくりするといい!! ゆっゆっゆっゆ!!」 ここでれいむは意識をなくした。 ―ーーーーーーーーーーーー れいむが目覚めると、そこはいままで見たこともない所だった。 壁や床はレンガづくりのためか一切の温度を吸収することなくいつも冷たく、 檻で完全に閉じ込められており、愛すべき赤ちゃん達の姿が全く見えなかった。 そして檻の外から様子から様子を見ると、同じようにあの群れゆっくりに捕まったと思われる ゆっくりがいた。 「ゆえ~~ん!!怖いよぉぉ!!ここから出してぇぇぇ!!! 「まりささまをとっととここから出すんだぜ!!でないと後悔するんだぜ!!」 れいむは同じようにゆっくりがいた事を知ると同時に、愛する子供と夫がどこかにいるのでは ないかと考え始めた。そう思った次の瞬間には、れいむは叫んでいた。 「おちびちゃぁぁぁん!!!まりざぁぁぁ!!どこぉぉぉぉ!!!ゆっくりお返事してねぇぇ!!」 そう檻の外へ呼びかけたものの、それにこたえる声は無かった。 他のゆっくり達にかき消されていたのだ。 「おちびちゃん・・・・返事じてね・・・・」 れいむはわが子の身を案じつつ、部屋の片隅にいつの間にか放り込まれた 食事を食べた。とても苦い草だった。 「む~しゃ、む~しゃ・・・・不幸せ~~・・・」 れいむはわが子を助けるその時に備えるため食事を我慢して摂り、 床についた。 その晩見た夢は、いつも夢に描いていた家族で過ごす楽しい一時の夢であった。 翌日 目が覚めると、れいむの入れられている牢の前に一匹のれいむがいた。 周りに2~3匹のゆっくりがいたことからこのれいむはこの施設の偉い人なのが分かった。 れいむはこの理不尽に押しつけられた苦しみをぶつけるかのように叫んだ 「そこのれいむ!!れいむは何も悪い事をしていない良いゆっくりなんだよ!! それなのにおちびちゃんとまりさをこんなところに押し込めて・・・なんの罪悪感もないの!! ゆっくり解放してね!!」 するとれいむはゆっくり目を閉じて 「そうだね、幸せな家族をバラバラにするのは良くないことだよね・・・ ゆっくりごめんなさい」 とれいむに謝罪を始めたではないか。 これにはれいむも戸惑った。 ここに無理やり連れてきて、こんなゆっくりできないところに閉じ込めておいた群れのゆっくりなのに なんでれいむに素直に謝るの?なにか裏があるの? 戸惑ったがれいむは言葉を続けた。 「だったられいむのおちびちゃんとまりさを連れてきて、ここから出してね!!」 「ゆう、ごめんなさい。それは出来ないの・・・」 と申し訳なさそうな顔で謝罪をした。 れいむは顔を真っ赤にして続けた 「何で?悪い事をしたと思うだけなら下等な人間さんでもできるよ!! ばかなの?しぬの?」 するとれいむは涙目になって 「れいむのおちびちゃんとまりさは知らないうちに掟をやぶったかもしれないから 別室で取り調べ中なんだよ・・・・終わったらみんな解放してあげるからお願いだからここで待っててね・・・」 れいむは調子が狂いっぱなしであった。 無理もない、むりやり閉じ込めた相手がこんな調子なのだから。 「だったらゆっくりここでまっててあげるからね!!ゆっくりしないではやく出してね!!」 「すぐは無理だけど、近いうちには出れるからね!! 後、ここから出れるまでにれいむのおちびちゃんとまりさはとてもゆっくりできる ようにしてあげるからね!!出る時にはれいむもとてもゆっくりできるようにしてあげるからね!!」 いささか調子が狂ったが、どうやら早いうちに出れるだけでなく 賠償としてとてもゆっくりできるものをもらえる と踏んだれいむは牢から離れようとしているれいむに 「当然の権利だよ!!出る時にはれいむをとてもゆっくりできるようにしてね!!」 と言った。 れいむは満面の笑みで答えた。子供っぽい純真な笑顔だった。 それから五日後・・・・ あの時のれいむが以前来たときとなんら変わり無い姿で現れた。 この五日間、れいむは三食毎日まずい草で過ごしていたため、相当ストレスが溜まっていた。 そのため、檻の前を看守が通るたびにおいしいご飯をもってこいやらとっととだせと口うるさく騒いでいた。 れいむはあの時のれいむがやってくるなり 「ゆ!!いつまでれいむをこんなところに入れておくの!! はやく出せ!!れいむはかわいそうなれいむなんだよ!!わかっているの!! 馬鹿なの?死ぬの?」 悪態をつきまくるれいむに対し、れいむはにこやかな顔で 「ゆっくり待たせてごめんね!!やっとここからでれるよ!!もちろんおちびちゃんやまりさも 一緒だよ!!」 「あたりまえなんだよ!!悪いと思っているなられいむを出してね!!さっさとしてね!!」 れいむはゆっくりとせずにれいむの牢の扉を開けた。 れいむは自分はかわいそうな被害者なんだぞといわんばかりの顔で 「ゆっくり遅すぎだよ!!お詫びにさっさとれいむをゆっくりさせてね!! おちびちゃんとまりさもだよ!!」 「もちろんだよ!!じゃあれいむについてきてね!!」 こうしてれいむは群れのれいむに案内されて、出口とは違う部屋に連れてこられた。 途中で出口に向かってないことに気づいたれいむはれいむに体当たりをしようとしたが、 いつの間にか四方を屈強な群れのゆっくり達に囲まれており、手が出せなかった。 連れてこられた部屋は何かゆっくりできない臭いがあった。 辺りを見渡すと、壁一面に見たこともないような生き物が不気味な声を上げながら叫んでいた。 「ゆぶぅぅぅぅ!!!」「YUYUYUYYUYU!!」 その生き物はどれもまったくゆっくりしていなかった。 ある生き物は頭と頭がくっついており、まりさ種独特の帽子を一つかぶっていた。 ある生き物は体全体から目玉が生えていた。この生き物は頭にちぇん種独特の帽子をかぶっていた。 いままで見たこともないような不気味な生き物にれいむを泣き叫んだ。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!なにごれぇぇぇぇぇぇ!!」 「何ってひどいよ!!みんなとてもゆっくりしているのに」 群れのれいむがしゃべった。 「ゆっくりあのちぇんをみてね!!あの子は生まれたときおめめがなかったんだよ!! きっとお母さんが妊娠中に茎さんを折っちゃったんだね でもね、かわいそうだかられいむが永遠にゆっくりしちゃったゆっくりのおめめを入れてあげたんだよ!! 一個や二個うめてもおめめがなおらなかったから、たくさんれいむがいれてあげたの おかげでみてよ、あんなにゆっくりした姿になったんだよ!!」 そのゆっくりしているはずのちぇんは「ちぇんはゆっくりしてるよー」と こわれたオルゴールのように何度も同じ言葉を言っていた。 「ほかにもあのまりさ!!あのまりさはね群れでいつも悪いことをする良くないゆっくりだったんだよ!! でもね、れいむがそんなまりさの核をくっつけちゃったらあんなにおとなしい良い子になったんだよ!! ゆ!!ここからじゃわからないと思うけど、まりさの頭を核が見えるまで切って、 そこから二人の頭をくっつけたんだよ!!途中でちょっと切りすぎちゃったけど近くに転がっていた 木さんで補強したらうまくいったんだよ!!すごいでしょ!!」 そのまりさだが、顔は苦痛に満ちており時折か細い声で「ころして」と言っている。 補強に使った木の棒が二人の中枢餡子に刺さった状態になり、ぎりぎり死なない辺りで止まっているようだ。 おそらくこの二匹は、今に至るまで死んだ方がましともいえる苦しみを味わっているのだろう。 群れれいむは自分がいかにゆっくりをゆっくりさせているかを延々と話した。 その内容はれいむのしたの方にあるダムを崩壊させるのに十分な破壊力だった。 切る・埋め込むは当然で、他にも移植・毒物などをも使用していた。 うっかり失敗して永遠にゆっくりしちゃったゆっくりは、ゆっくりしてもらうために ばらばらにしてパーツにして他のゆっくりに埋めているという下りでれいむは少し吐いてしまった。 その間、れいむは以前れいむに見せた時と同じ、子供っぽい純真な笑顔だった。 れいむは確信した。 このれいむは良いゆっくりじゃないよ!!ゆっくりを死に追いやる死のゆっくりだよ!! おちびちゃんとまりさを助けてはやくここから出ないと!! れいむは延々と話し続けるれいむの話に割り込むようにしゃべった。 「れいむははやくここから出たいよ!!おちびちゃんとまりさも一緒にだよ!! だからはやく連れてきてね!!」 延々としゃべっていたれいむは少し驚いた顔になったが、すぐに笑顔に戻って 「ゆ、そうだったね!!ごめんね!!れいむうっかりお話に夢中になってたよ まりさとおちびちゃんをゆっくり連れてくるね!! みんなとてもゆっくりできる姿だから安心してね!!」 今このれいむはなんて言った。ゆっくりできる姿?そんなまさか・・ れいむのいやな予想は的中することになった。 群れれいむが連れてきたゆっくりは6匹だった。 だがどれも尋常でない様子であった。 長女れいむは足のかわりに別のゆっくりの頭が移植されており、一切の歩行ができなくなった。 その頭が原因で、さかさまの絵となっていない絵を同時に見ることになり、 吐くと吐いた物を食べるの繰り返しを長女は繰り返していた。 次女れいむは口にあたる部分にあにゃるがあり、口にあたる部分があにゃるにあった。 口を動かそうとしたらまむまむがうごき、しーしーをしようとしたらくちからしーしーが・・ くちからしーしーを吐きだす不快感から、れいむは泣き続けていた。 長女まりさは目以外の五感が破壊されており、涙だけで自分の今の状態を表現していた。 次女まりさは耳以外の五感が破壊されており、ひたすら泣きわめいていた。 三女れいむは中枢餡子と生存ぎりぎり分の餡子と皮以外何もなくなっていた。 いわゆる完全な饅頭になっていた。頭頂部にかかっていたリボンがなかったら識別できなかっただろう。 そして夫にあたるまりさは五感すべてを完全に破壊され、足も使い物にならなくなっていた。 みな死んではいなかったが三女れいむだけは反応したくても反応ができなくなっていた ため、れいむはこの二匹は永遠にゆっくりしてしまった、と判断した。 家族の変わり果てた姿にれいむは気絶しかけた。 そんな様子に気づかなかったのか、れいむは満面の笑みで話を始めた。 「どうれいむの家族は?みんなとてもゆっくりできているでしょう!! みんなゆっくりできてるあまりに吐いたり、感動の涙を流しているよ!! 一番おちびちゃんのれいむはちょっと失敗しちゃったけど大丈夫だよ!!まだちゃんと生きてるよ!!」 れいむは右から入った情報が左から出る状態になっていた。 幸せだった家族がほんの数日でめちゃくちゃにされたのだ、無理もなかった。 だが、少しづつ現実を受け入れ始めると顔がだんだん真っ赤になっていき、しずかにしゃべりだした。 「どこがゆっくりしているの?みんないたいいたいでないているのが分からないの? ちょっと失敗しちゃった?ふざけないでね、れいむとまりさの愛の結晶を殺しておいて何? ちょっと失敗しちゃったじゃないよ・・・・」 れいむは深呼吸をすると、目をカッとひらき、叫んだ 「でいぶのぉおちびじゃんをがえぜぇぇぇぇぇ!!!ぐぞでいぶぅぅぅぅぅ!!!」 怒りに身を任せ、体当たりをかまそうと猛然と突進をするも、周囲にいた群れのゆっくり達に 簡単に取り押さえられた。 ひどくなれた手つきで、群れゆっくり達は怒り狂ったれいむを部屋の奥にある部屋へと連れて行った。 その部屋は人間が残していったと思われる手術道具が台の周辺に転がっており、 台にはゆっくりを拘束するために用意したであろう拘束具がついていた。 その台を囲むようにカスタードや餡子、クリームがあっちこっちに散乱していた。 「ばなぜぇぇぇ!!でいぶをばなぜぇぇぇぇぇぇ!!!!」 群れゆっくりによって台に拘束されたれいむはひたすらあんよを暴れさせながら叫んだ。 そこに白い布のような物を身につけたれいむがやってきた。 「怖がる必要はないよ!!これからとてもゆっくりできるようにしてあげるからね!!」 そういうと、側近のゆっくりが饅頭になってしまった三女れいむをもってきた。 ピクピク震える饅頭を、れいむは近くに転がっていたメスで切りつけ、傷口から中枢餡子をえぐりだした。 ピクピク震える不気味な饅頭の震えは、同時に止まった。 「失敗しちゃったおちびちゃんがかわいそうだと思うよね!! おちびちゃんがとてもかわいそうだよね!!でも大丈夫!!れいむがれいむとおちびちゃんを 永遠に一緒にしてあげるね!!とてもゆっくりできるでしょ!!」 つまり、このれいむはれいむの中枢餡子の付近に三女れいむの中枢餡子を埋め込むというのだ。 それを悟り、必至に暴れるも、無駄な抵抗であった。 「大丈夫!!すぐすむからね!!」 そういうとれいむは咥え直したメスでれいむの頭を切った。麻酔なしで。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」 数分後 「ゆ~~ん、また失敗しちゃった!!」 れいむは頭を切るところまではうまくいったが以外に切り口が浅く、 中枢餡子がどこにあるかとついメスを深く入れて頭を穿ってしまい、中枢餡子を破壊してしまったのだ。 れいむは死ぬその瞬間まで地獄の苦しみを味わったのであろう、般若のような顔で死んでいた。 「でも大丈夫だよれいむ!!ゆっくりが世界を本来の姿に戻す頃には ゆっくりはみんな生き返る術を手に入れているからね!!それまであっちの部屋でゆっくりしててね!!」 れいむは自分の手でれいむの亡骸を未だ電気が通る大きな寒い箱に入れた。 その箱には、ゆっくりの死骸がこの世を憎むかのような顔をしながらぎゅうぎゅうづめになっていた。 エピローグ この群れの長であるドスまりさはまだ成果が出ないのかと待ちわびていた。 「れいむの報告はまだなの・・・はやく成果をだしてよ・・」 身長3メートルの巨体には自然でつく筈がないような傷がたくさんついていた。 傷の中には黒く変色している所があった。 「ドス!!れいむだよ!!ゆっくり開けてね!!」 「ゆ!!どうぞ!!」 れいむがやってきたことを知ると待ってましたと言わんばかりな顔でドスはれいむを迎えた 「ごめんなさいだけど、ドスが一番欲しいゆっくりしたゆっくりはまだできてないよ!!」 「ゆうぅぅ!!まだなの!!」 ドスは顔を真っ赤にした。 「でもね、別の欲しいゆっくりしたゆっくりなら目途がたったよ!! さっそく取り掛かるね!!」 「ゆううううう・・・仕方ないね・・じゃあ今はそっちを優先してね・・・」 ドスはしょげた顔でそう答えた。 「ゆっくり理解したよ!!でも本当にそんなにゆっくりしたゆっくりが必要なの?」 「どうしても必要なんだよ!!」 まりさは真剣な顔でそう答えた。 このドスまりさは幼いころからお母さんからあのれいむと同じような事を学んでいた。 「いい?ゆっくりはこの世でもっとも崇高で素晴らしい生き物なんだよ!! 他の生き物はゆっくりに仕える事が最高の幸せなんだよ!! おちびちゃんたちも他の生き物達にゆっくりつかえさせてあげてね!!」 だが現実はどうだ、ゆっくりに使えるべき他の生き物はゆっくりをいじめたり、食べたり あろうことか殺ゆっくりという大罪まで犯している。 それどころか自分たちをペットとしている生き物もいる!! 間違っている、この世は間違っている!! この世にいるみんながゆっくりする義務を与えられたゆっくりのゆっくりを奪っている。 ゆっくりをゆっくりさせない生き物はゆっくりの一撃で皆殺しにしてやる。 そう思いドスは何度か殺ゆっくりやゆっくりの土地を無理やり奪う悪逆非道な人間を 根絶やしにしようとしたが、何度も返り討ちにあった。 失敗するその度に、ドスは仲間を見捨てて一人で逃げ、別の土地で新たな群れを作っていたのであった。 そして何度も敗北し、落ちのびていくうちに、ドスは考え始めた。 ゆっくりが間違っているんじゃない!!ゆっくりはこの世でもっとも崇高な生き物なんだよ!! それが何でこんな不条理な目にあっているの!! そうだよ、わかったよ!!世界が下劣にもゆっくりの邪魔をして、ゆっくりの地位を 乗っ取ろうとしているんだね!! そんなこと認めないよ!!ドスが世界をゆっくりの手に取り戻すよ!! ゆっくりがすべて平等に正当な権利を得られる本来の世界にもどすよ!! そう決意し、この廃墟となった人間の施設を見つけた。 それからはいつものようにゆっくりの群れを作ったが、今までと大きく違い狂気に満ちたものだった。 ドスの言う事に逆らうゆっくりは世界に身を売ったスパイとして処刑したり、 自分の言うことに順々になるようにゆっくりできないキノコも使って洗脳を始めた。 この群れの幹部のゆっくりはすべて自分の考えに従うように洗脳がなされており、 このれいむも例外ではなかった。 こうして、ドスとドスに従うゆっくりたちによって施設は完成したのであった。 ドスはれいむの報告をうけ、まだ先は長いよねと考えその日は寝ることにした。 だがドスが寝ているその間にも実にゆっくりとゆっくりの逆襲の下準備が着々と進んでいたのであった。 世界をゆっくりの手に取り戻すための力を研究し、それを元に ゆっくり力を手に入れ、手始めに人間を根絶やしにするというドスの願いを叶えるため、 今日も施設からは罠にかかったゆっくりの悲鳴がやむことはなかった。 あとがき 気づいたらやりたい放題になっていました・・・・好き勝手やった結果がこれだよ。 気が向いたらシリーズにしてみようかと考えています。 あ、後クレームの嵐だったら修正するなり削除するなりします。 このSSに感想をつける
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ゆっくり魔法図書館 図書館-連続作品区画 「はたらけ」第2符 ■「はたらけ」第2符 中編 (←前編)ー(後編→) 【魔法の森】 ,,.. -──-- 、.,_ ,. '" `ヽ. ,.' ; ヽ. きめぇキノコを見つけたぞ! /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', / / ハ ! ! ハ __!_ '; i i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | / ̄\ . | ! ハ -ー ‐‐- !__」 i | /rr=- r=ヽ . └-iヽ ! ,___, "" | ! | | l____l .| 7" ヽ _ノ .レi | | |ー=‐' | . レ'iゝ、 ,イ | i | | l__l ..... ! ! i >ー-r i; -! | | | | _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 ノ ! ; ! i'´ .i はががががが!!!! ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i ,' '; ゝ、 |__」/_」_ ソ ,.イ | i ,' ! (◯), 、(◯).! / ,' !_ハ_! ,ハ ,rェェェ、U !コ i ソーr' ! |/ ̄| r'´二.ヽ ', ;' ノノ>.、.,/rr=-ヽ ,.イ/´ _iノヽ i i ン´ ,,.l___│ こ二、ヽ,ハノ ', ! ァ'レ' レ|ー=‐'| ._/ レ'(ごめんね早苗…………) 、_)、ノヽ/ / l l (二`ヽノヽ ,,.. -──-- 、.,_. ,. -──- 、_ r~`─一¬ . ,. '" `ヽ.. 「ヽr'´、, -、 . --.、ノ)クヘ Y `「⌒`´ ... ,.' ; ヽ.. .[>r' ソ~ Y l i ム〉 ノ〉. | | /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', .く/ /イ /! ハ | l、 ヽ',y、 | | パチュリー! / / ハ ! ! ハ __!_ '; i l / 厶XLィ/ Lハメ、 ノ ハr'. | | さっさと食わせろや! i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | .ノ| |(ヒ_] ヒ_ンY |〈 ハ .ト、 ... | ! ハ i \ ヒ_ン )!__」 i | //.l | U ,___, .| ||'、 / ヽ、.! .i . └-iヽ !!i (ヒ_] ,___, ⌒ | ! | | / | | |、 ヽ_ン .| || lハ y' .... . | 7" ⌒ )vvノ .レi | | | | \ /| |-γ⌒ / レ'iゝ、 .(__ン ,イ | i | | ハソL._rト- -イ-、ト ;ル / ! ! i >ー-r i; -! | | | | ノ { } ! .>< ! { }' 冫 ... | | rイ´!__/ | ト.、 | | |〜数分後〜 / ̄\ . /rr=- r=ヽ . l____l _人人人人人人人人人人人人人人人人_ |ー=‐'| ..... > 立派なキノコが生えたね!!! < _,,.l__l__,,..,,__ .  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. ...... ,,.. -──-- 、.,_ , '7´ ) ';`ー゚) '、 . ,. '" `ヽ. ノ ! ; ! i'´ .i . ,.' ; ヽ. ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i . /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', ,' '; ゝ、 |__」/_」_ ソ ,.イ | .. / / ハ ! ! ハ __!_ '; i;. i ,' ! (ヒ_] ヒ_ン ).! / ,' . i i /! ,!ヽ.! L ! /-ヽ! i |' !_ハ_! ,ハ | | ,___, | | !コ i | ! ハ > < !__」 i | プーッ ソーr' ! | | ヽ _ン | | r'´二.ヽ ', .... └-iヽ ! U | ! | | クス クス ;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i .| 7" /⌒ヽ .レi | | i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ .... レ'iゝ、 / / ,イ | i | | ', ! ァ'レ' レ' i iヽ._/ レ' .. ! / /r i; -! | | | i __,,....,, _ _ / " ' ; ,, / /" r‐- .,_/ ; / ̄ヽ; | __.) `''ァ-ァ'"´, ' ヽ | ん……あそこにいるのは…… ゝ_, '"ソ二ハ二`ゝ- ヘ 、_ _ ゞ!._ 、'"ヽ, '´ ,' ; `"''‐-=ブ、_, "'''-、 ヽ_/i. /! ハ ハ ! ヽ ヽ 丶'ァ' ヽ 、 ',. /__,.!/ V 、!__,ハ、 |`、`; ,!i;/ ヽ iV (ヒ_] ヒ_ン ) レ !; イ ) V i '" ,___, "' '! ヽ ( i,.人. ヽ _ソ ,.ハ ) 、 `、 ノハ ,、 . イ;( ( i、._) ,> < / l;;;;;;;;;`'‐、 | l;;;;;;;;;;;;;;;;lニ/ ̄`'''‐、,、-──-- 、 _.,,,,,,_,,, l l!;;;;;;;;;;;/ l;;; >、 _,、-‐ニ="-二ニ=-z=-=--z ,' /;;、-'" ゆっくり / \;;;;;;;;;/;;/-‐'" " " _,,、z=ニニ二 (/ ̄7;ノ'" 三世 / .|;;;;;;;|‐'" ... .. ............. -==ニニ二、_ l /;;;l~l''-、___,、 - '" ,.';;;;;;;;l ... ニニニ==- /''""~ ;;;l X) /;;;;;;ノ-- -=ニ_ ' ==---', ,、-';;;;;-''";;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;; z───' ____________________,l ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 、___,、- 'll! l"_""" ;;;;;;;;;;;;;;;; 二ニ=". (__________________C!イ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙、_____ ゙; l l `'''''''───-------------------'" ヾ」`'-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; . ヽ,_l! '; ', "゙、 `''''‐-、;;;;;;;;/ '; l l ll',. ゙、 `" ヽ-、/ ヽ|コ __,,....,, おっす、パチュリーとニートとれいむの2Pじゃないか -''" `' 、 .. ヽ \ こんなところで何やってんだ? | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ ...... _,,,, --──-- ,,,__ あら!魔理沙じゃない! | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ . , '´ __ `ヽ、,ヘ . _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 ..... くヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´ イ´ ちょっとキノコがね…… rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 .... ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__ r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ . ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ . i_ノL.イ (ヒ_] ヒ_ン ).!_イ | |´ `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ . ヽ! | xxx ,___, xxx | ! | | ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' ... | ..| ヽ _ン .,! ! .| | ( ,ハ ヽ _ン 人! ...... | |ヽ、 イノi .|, | ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ ... . .|| .| ` ー--─ ´/ / ノ | ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ◆ それはきめぇキノコだね。ぬかないと ┃ ┃ じぶんまできもくなってしまう。 ┃ ┃ ◆ よければ50$でうってくれないかな? ┃ ┃ |> はい いいえ ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ _,,....,,_ / ̄\ .-" ` ..、 .... /rr=- r=ヽヽ `' .、 ...... l____l | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ .. |ー=‐'| | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ .... _,,.l__l__,,..,,___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 . ,. -<. `ヽァo、`ヽ. rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 , '7´ ) ';`ー゚) '、r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ .... ノ ! ; ! i'´ .i!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ .... ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ .... ,' '; ゝ、 |__」/_」_ ソ ,.イ |,' ノ !'" "' i .レ' . i ,' ! r=;ァ'.! / ,' ( ,ハ ー=- 人! !_ハ_! ,ハrr=- | | !コ i,.ヘ,)、 )>,、∩ノ ⊃,.イ ハ ..... ソーr' ! | | ー=‐' | | r'´二.ヽ ', ( \ / _ノ | | ...... ;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i .\ “ /__| | .. i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ \ /___ / ', ! ァ'レ' レ' i iヽ._/ レ'ヽ ヽ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | / !/!/V レノ!__ハヽヽゝ`! !/レi'rr=-, r=;ァレハ'iノ NONDIRECTIONAL LASER,' ノ !" ̄ '  ̄"i.レ' ' ( ,ハ -=- 人! ,,,,;;;;;; ''''''''''''''''''''''',.ヘ,)、 )>,、_____, イ ハ ,,,,;;;;; '''''"" .n n nn ; ; ; ;\ nf||| ;;; ''''" ; ; ; ;r=ヽ f|.| | ∩ ∩|..| |.| ; ; ; ; ; ; ;_l | ! } ''''' ;;,,,, ; ; ; ; ;‐'| ""'''''' ;;;;;;;;;,,,,,, ; ; ; ;_l ""''''' ;;;;,,,,,, また紅魔館に遊びにいくから _ ,,....,, _ よろしく頼むんだぜ!! / " ' ; ,,, / /" じゃあまたなー r‐- .,_/ ; / ̄ヽ; | _,,,, --──-- ,,,__ __.) `''ァ-ァ'"´, ' ヽ | , '´ __ `ヽ、,ヘ ゝ_, '"ソ二ハ二`ゝ- ヘ 、_ _ ゞ!._ ... くヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´ イ´ 盗まないなら 、'"ヽ, '´ ,' ; `"''‐-=ブ、_, "'''- ,, ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__ いつでもどうぞ!! ヽ_/i. /! ハ ハ ! ヽ ヽ 丶'ァ' '" ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ 、 ',. /__,.!/ V 、!__,ハ、 |`、`; ,!i; i_ノL.イ ⌒ ⌒ .!_イ | |´ ヽ iV (ヒ_] ヒ_ン ) レ !; イ ) ヽ! | xxx ,___, xxx | ! | | V i" ,___, "' '! ヽ ( ..... | ..| ヽ _ン .,! ! .| | i,.人. ヽ▲ソ ,.ハ ) 、 `、 ...... | |ヽ、 イノi .|, | ノハ ,、 .■__,. ,,. イ;( ( '` .) ) . . .|| .| ` ー--─ ´/ / ノ | ┃ ←こんがりキノコ △ ○ <バイバーイ━━人┃三 ありがとうございましたー! _,,.. -- 、__,,..,,__ ..... ,,.. -──-- 、.,_ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. ,. '" `ヽ. この50$で1GB増設できるぜ! , '7´ ) ';`ー゚) '、 ,.' ; ヽ. ノ ! ; ! i'´ .i .. /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i / / ハ ! ! ハ __!_ '; i ,' '; ゝ、 |__」/_」_ ソ ,.イ | ... i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | i ,' ! (ヒ_] ヒ_ン ).! / ,' | ! ハ (ヒ_] ヒ_ン ) !__」 i | !_ハ_! ,ハ"" ,___, U"" !コ i . └-iヽ ! ,___, "" | ! | | ソーr' ! ヽ _ン r'´二.ヽ ', . .| 7" ヽ _ン .レi | | ;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i . レ'iゝ、 ,イ | i | | i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ ..... ! ! i >ー-r i; -! | | | | ', ! ァ'レ' レ' i iヽ._/ レ' ... | | rイ´!__/ | ト.、 | | | ,,.. -──-- 、.,_ ,. '" `ヽ. 頭からキノコってか〜! : _,,.. -- 、__,,..,,__: ,.' ; ヽ. .... :,. -<. `ヽァo、`ヽ.: /__二ニ=-ハ i __i_ 、 ', うー♪ うー♪ ... :, '7´ _!_ ,! ! /_! ';`ー゚) '、: / / ハ ! ! ハ __!_ '; i :ノ ! ゝ、 |__」/_」_ i'´ .i: i i /! ,!ヽ.! L ! ー- ヽ! i | . :;.' '; (●) (●) .,i ,i: | ! ハ ⌒ ⌒ !__」 i | :,' '; ┃ ,___, ┃ ソ ,.イ |: └-iヽ !/// ,___, /// | ! | | ...... :i ,' ! ┃ ┃ .! / ,': .| 7" ヽ _ン .レi | | ..... : !_ハ_! ,ハ ┃ ┃ !コ i: レ'iゝ、 ,イ | i | | .... :ソーr' ! ┃ ┃ r'´二.ヽ ',: ! ! i >ー-r i; -! | | | | .... :;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i: | | rイ´!__/ | ト.、 | | | :i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ: _,,,, --──-- ,,,__ , '´ __ `ヽ、,ヘ ひどい .くヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´イ´ ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__〉 さすがにこれはひどい ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ i_ノL.イ rr=- r=;ァ.!_イ | |´ ヽ! |.iu ̄  ̄ | ! | | ..| ! ',. -=- u .,! ! .| | | |ヽ、 イノi .| .| . || .| ` ー--─ ´/ /入、 | 【マーガトロイド邸】 _,. -──-- .,,_ ..... ,. ''" ´`ヽ、 あーら、いらっしゃい おじゃましまーす , ' __,,,....,,,,ゝ、 ヽ、 ..... _,,.. -- 、__,,..,,__ ,' ,.- '"´ ____ `ヽ!、 ヽ, 魔法の森は疲れたでしょ ... ,. -<. `ヽァo、`ヽ. i ,.'´ ,. --ァ'7´ `i⌒ヽ、 ト、 ', ゆっくり休んでいくといいわ , '7´ ) ';`ー゚) '、 .i .i,' / Yヽ、 ', . ノ ! ; ! i'´ .i | !/ ,' / / ハ !ー!- `Y i i .. ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i | イ / / .i-iイハノ レ´ レ!、ハハノ ,' '; L./ |__」/!_」__ ソ ,.イ | ノ i ハ/イ ⌒ ⌒ i/! i ..... i ,' ! (ヒ_] ヒ_ン )! / ,' イ / ! ヽi` ,___, ! | 〈 .. !_ハ_! ,ハ"" "" !コ i ,' 〈 ,ヘ', ヘ "" ヽ _ン ,イ ノ ! ソーr' !'" ー 'r'´二.ヽ ', / i ヽ, ハ>.、,,_ __,,.イノ、レ,.ヘノ ..... ;' ノノ>.、.,_ _,. イ/´ _iノヽ i 〈 ハ V 、!、/ヽ,  ̄! i ヽ、 / i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ ヽ/ヽハ/´ ヽゝ、/ヘi/i ', .. ', ! ァ'レ' レ' i iヽ._/ レ' ヤニ吸ってもいいっすかね? _,,.. --─- 、..,_ ,. '"´ ___,,,,....、,,,_ `ヽ. _,.,,-──-- ..,, , '´,.- ''"´ ̄ ̄`"''ヽ ヽ, ' , に、人形が燃えたら困っちゃうなぁ…… ,'' ゛' / /' / , i ,ハ Y ヽ. ', / , '., ,' i !/ ハ / ヽ _,ハ ', i ごめんね! ,' / _i__ i ハ-=ニ二_ヽ ...... i ! ',⌒ レ' ⌒` , γi ! ,' .i ;' _!__ ハ ! ! ハ ヽ ヽ . !ヘ ,ハ !. _ _ イ/ i 〈 | i !/ ー-! _| !/!, !ヽ i i ... ヽ ヘハu ⌒ __ ⌒ ノ〈 ハ .| i |_ _! (ヒ_] ヒ_ン ハ ! | ) | .l、 ヽ 〕 u / / ノ | | ! | " ,___, " | /i-┘ ... / ノ ノ ,i> 、.,_,,. イ/ ン' イ ノ | | i | ゝ,. ヽ _ン ノiヽ| ...... '〈r'k' ,!>イ'トー‐ァ'i∠、_! /_ン | | | i !- ;>,、 ____, ,.イ i ! | ン´ ゝ'=ニ=r'" `ヾ | | | ,イ | へ \__! ト, | | rくヽ、/__,/ .ナ . . |_ ', _`ゝ. .| | | ヽ| | ゛ヘ }><{` | | . `''ァヘr-/ . . ナ . . レ、_,.ヘ,_rヘ,_ン _,. -──-- .,,_ ,. ''" ´`ヽ、 , ' __,,,....,,,,ゝ、 ヽ、 ,' ,.- '"´ ____ `ヽ!、 ヽ, i ,.'´ ,. --ァ'7´ `i⌒ヽ、 ト、 ', . _,,,, --──-- ,,,__ .i .i,' / / / ハ !ー!- `Yヽ、 ', , '´ __ `ヽ、,ヘ | !/ ,' .i-iイハノ レ´ レ!、ハ i i . .くヽ_r'_ヽ 、 ,、_) ヽ ,______r'´イ´ お、お邪魔するわ…… | イ / ./,!ハノ ノ( !ハ,.ヘハノ . ['、イ_,-イ、ゝ,_, ,イ_,-,_ゝヽ、__〉 ノ i ハ/イ rr=-, r=;ァ i/! i ,! 、!-|ーi、λ_L!」/_-i、|〉',ヽイ イ / ! ヽi` ノ( ` .! | 〈 . i_ノL.イ rr=- r=;ァ.!_イ | |´ (ものっそいメンチ切られた……) ,' 〈 ,ヘ', ヘ ⌒ 'ー=ョ ,.イ ノ ! ... ヽ! |.iu ̄  ̄ | ! | | / i ヽ, ハ>.、,,_ ,,.イノ、レ,.ヘノ . ..| ! ',. ,___, u.,! ! .| | 〈 ハ V 、!、/ヽ,  ̄! i ヽ、 / ……いらっしゃい | |ヽ、 ヽ _ン イノi .| .| ヽ/ ヽハ/´ ヽゝ、/ヘi/i ', ...... ……チッ . || .| ` ー--─ ´/ /入、 | 【後編へ続く】
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1427.html
※このSSはfuku1450の続きというか、アナザーストーリーです。 ※作者の762さん、勝手に設定を使ってしまい、すいません。 その日、フラワーマスターの異名を持つ風見幽香は酷く機嫌が悪かった。 ゆっくりゆうかのせいである。 本当は違うのかもしれないが、ゆっくりゆうかのせいだと思わなければ、彼女はやっていられないのだ。 苛立ちを、近くにいるゆっくりを全て叩き潰す事で僅かに晴らしつつ、幽香はそこら辺をぶらぶらと散歩し続けた。 『ゆっくり後悔し続けてね!』 その数日前。 幽香は、好奇心に満ち溢れた顔で、道を急いでいた。 自分に似たゆっくりがおり、そのゆっくりは花畑を作っていると言われたためである。 花の妖怪である自分に似ているのだから、ゆっくりだとしても花畑を作り出すのは当然という思いから、幽香は道を急いでいた。 ――ここはこの花よりこっちが良いわ。それに、あそこはもっと肥料をあげないと。あなたが肥料になるかしら? ――あぁ、こんな所に肥料をやっちゃダメじゃないの。あなた、本気で花を育てる気があるのかしら? そんな、大量のダメ出しを夢想している幽香は、自分の口が笑いの形に歪んで来ているとは思いもしなかった。 このフラワーマスター、真性のドSである。 ともあれ、幽香は目的の花畑にたどり着いた。 「なにこれ……」 口だけが笑っていた幽香の表情が、驚愕のそれに変わった。 小さい。 いや、ゆっくりが育てると考えると、大きめなのだろう。そもそも、花畑の大小はその美しさに関連はないと幽香は考えている。 種類が4種類しかない。 これも、ゆっくりが育てている事とここの土壌の質を考えると、これが限界だろう。下手に手を加えては自然の美しさが損なわれてしまう。 全体的に肥料が少ない。 ここに肥料をぶちまけようとする者がいたら、幽香によるマスタースパークでチリと化すだろう。肥料はこのままで良い。 そして、美しい。 幽香が驚いてしまうほどに、多数の花が、最も美しく見える様に考え抜かれた配置で置かれている。 その真ん中にいるゆっくりゆうかを見て、幽香はより驚いた。 泥だらけになりながら、本当に楽しそうに、大事な宝物を扱う様に花を慎重に手入れしている。 ――似ているなんてもんじゃないわよ、あれ。 それは、ただ花と一緒に生きられる事だけで嬉しかった、数百年前の風見幽香そのものの姿だった。 幽香は、無言でその場を後にした。 ダメ出しも何もない。ここは、既に完成した花畑である。 確かにフラワーマスターとしての目から見るとまだアラはあるが、それでも、一個の完成しようとしている作品に手を入れる事はできなかった。 その一時間前。 幽香は、何となく面白くない顔で、道を急いでいた。 自分に似たゆっくりが作り続けている作品の果てを見届けるためである。 果てと言っても、マスタースパークをブチ込んで破壊しようという意味ではない。 むしろ、そんな事をしようとする相手に幽香自身のマスタースパークが5発ほど打ち込まれるだろう。 幽香は、一個のまだ荒削りな芸術作品の完成を見届けようとしているのである。 完成後のダメ出しならばいくらでもするつもりだ。自分が手本を見せても良い。何なら連れ帰っても良い。 太陽の畑を、まだ荒削りなその技術で整えようとして何度も失敗を繰り返し、涙を流しながらも何度もやり直すゆっくりゆうか。 そして、叱りつつも段々と成長を遂げていくゆうかを眺めて良い気分になる自分……幽香の脳裏に、そんな未来が現実感を持って迫っていた。 叱る想像をしたから機嫌が直ったのか、笑顔になって更に道を急ぐドS……もとい、幽香。 だから、幽香は途中で5つの饅頭とすれ違った事に気が付かなかった。いや、気が付けなかった。 その数分後。 幽香は、その場に立ち尽くしていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 「こっちもうめぇよ! ゆっくりできるよ~♪」 「ここはさいこうのゆっくりプレイスだね!」 「ちがうよ! でんせつのゆっくりぱらだいすだよ!」 「ゆっくりぱらだいす!?」 「しっているのかみょん!」 「ちちんぽ……ぜんぜんしらないちーんぽ!」 「じゃあなんでしってるみたいなこといったの? わからないよーwww」 饅頭どもの爆笑に包まれるそこを見た時、幽香は記憶違いだったかと思ってしまった。 それほどに様変わりしてしまった元芸術作品の片隅で、幽香はただ立ち尽くしていた。 ――そう。 4つあった花畑は、全てが色とりどりの薄汚い饅頭どもによって食い荒らされていた。 ゆっくりゆうかはいない。どのゆっくりがやったのかは分からないが、恐らくは殺されたのだろう。食われたのかもしれない。 ――あの子は、もういないのね。 「あれ、そういえばあのこたちとめーりんは?」 「しらなーい、まだいじめてるんじゃない?」 「あのこたちもめーりんいじめがすきだよねーw」 「ほんとーw ゆっくりするほうがたのしいのにねーw」 ――『ゆっくり』理解させてもらったわ。 「そういえば、ここをかってにせんりょうしてたゆうかはどこ?」 「ゆっくりこっちにすてたよ! あれ、いないよー?」 「あのこたちがつれてったよ、きっと、ゆっくりたべるんだよ!」 「れいむたちもたべたいなー」 「あとでもらいにいこうね! よにんだけなんだから、おねがいしたらすぐくれるよ!」 食べる。あの子を『四人組』が食べる。 太陽の畑へと連れ帰る予定だったあの子を。こいつらが、食べる。 ――お礼に『ゆっくり』させてあげるわ。永久にね。 幽香の頭のどこかから、ブチンと何かが切れる音が聞こえた。 同時刻、ゆっくりの群れ。 「あのこたちはすごくゆっくりしてるよね! こんなにいっぱいごはんあるところをしょうかいしてくれたんだもん!」 「だよね! ほんとにあのこたちはゆっくりしてるよ! おれいに、みんなでゆっくりしてあげようね!」 このゆっくりの群れは、今、心の底から幸せだった。 たくさんのごちそうがある。たくさんの仲間と一緒にいる。たくさんゆっくりできる。 それだけの状況が揃っていて、幸せじゃないゆっくりなんてゆっくりじゃない。そう思うほどに、幸せだった。 不意に、パチンと手を叩く音が響いた。 それと同時に、何か粉の様な物体が辺りを舞う。 日の光で美しく輝くそれは、ゆっくり達が初めて見るものだ。 「うわー、あれなにー?」 「ゆっくりしてるね! すごくきれいだよ!」 「ここはみんなのゆっくりプレイスだけど、ゆっくりできるこならたくさんゆっくりしていってね!」 キラキラと輝くそれを、ゆっくり達は幸せそうに眺めていた。 また、ぱちんと手を叩く音が響く。 影が、それに応じてゆっくりの群れの方へと近づいてくる。 ゆっくり達は、自分の願いが聞き入れられたと思い、嬉しくなって飛び跳ねた。 「ゆっくりしていっぐびゅぅ!?」 気の早いゆっくりがそれに頬をすり寄せようと近づいた……と思った直後、突然その場でぶるぶると震え出す。 異様なその状況に、群れのゆっくり達はざわざわと騒ぎながら近づいていった。 「どうしたの? ゆっくりしてよ!」 「どこかいたくしたの? ゆっくりすればなおるよ!」 「なんでなにもいわないの? おくちのなかいたくしたの……ゆびゃぁぁぁ!!! なにごれぇぇぇ!!!」 近づいたゆっくり達が、一斉にその場から飛び跳ねて逃げる。 そこに「あった」のは、もうゆっくりではなかった。 真ん中に杭が打ち込まれた様に、みっちりと何かが詰まっている何か。 仲間だったものの目から口から、皮を突き破ってどんどんと成長を遂げていくそれを見て、ゆっくり達の群れは恐慌に襲われた。 「ゆぎゃぁぁぁ!!!」 「なにごれぇぇぇ!!!」 「ごわいよぉぉぉ!!!」 それぞれに泣き叫ぶゆっくり達。 だが、真の恐怖はこれから始まるのである。 「ゆぎゅっ! ……ぺっぺっ! けむいよ! なにこれ!」 「くちゅん! ゆっくりできないよ! くちゅん!」 仲間だったそれは、今や完全に樹木と化している。 それの先端からぶわっと煙の様な何かが撒き散らされ、周囲は大量の花粉に覆われた。 「ゆぎゃぁぁぁ!!! いだい! いだいよぉがぶぅ!!!」 「なにごれ! なにごれぇぇぇぎゃらっば!!!」 「だずげで、ゆっぐりざぜでぇぇぇえひぃぃ!!!」 ばつんばつんと、音を立ててゆっくり達の体内から、柔らかい饅頭の皮を突き破って樹木が生えていく。 ゆっくり達の群れは、ほどなく樹木の群れへと生まれ変わったのである。 フウバイカ 「風媒花。どう? とてもゆっくりできるでしょう?」 ぽつりと、無表情に幽香は呟いた。 風媒花とは、その名の通り風を花粉の媒介として利用する種類の植物である。 虫を引き付ける必要がないために花びらがないものもあり、またあっても目立たず、香りもほとんどない。花と言えるかどうかも怪しい。 「本当、生物としても食物としても中途半端なこいつらにはお似合いの墓標ね」 その一言を残して、幽香はその場を後にした。 その一時間後。 幽香は、無表情に道を歩いていた。 その目は暗く光っており、下手に触れると消滅させられてしまうのではないかと思われるほどの恐ろしさに満ちている。 幽香は、時々立ち止まっては何かを探す様に周囲を眺めている。 本来ならば、どんな奥地に潜むものであろうと、草花ですぐに探し出す事が出来る。 だが、幽香はあえて自力で見つけ出そうとしていた。 頭に浮かぶのは、僅か数日前に見つけた、泥だらけで楽しそうに花の世話をする数百年前の自分の姿。 その頃は、自分はここまでの大妖怪ではなく、花との関係も友達のそれであった。 数百年前の幽香は、花の妖怪ではなく、花の世話をするのが好きなだけのただの妖怪未満の少女であった。 ならば、花を利用して探し出すなどできっこない。 幽香は、道の途中途中で見つけたしおれた草花を優しく癒してやりながら、無表情に道を歩き続けた。 「見つけた」 呟きが、風に溶けていく。 目の前には、やけに楽しそうな四匹のゆっくり達と、一匹の四角いゆっくり。 幽香は、誰が見ても分かるだろう作り笑顔で憎むべき饅頭どもの前に降り立った。 「こんにちは、ゆっくりしているかしら?」 「ゆっ! おばさんだれ?」 「ゆっくりできるひと? ゆっくりできないならさっさとどっかいってね!」 「ありすはとかいはなんだからさいこうにゆっくりしてるにきまってるでしょ!? おばさんばかなの?」 「むきゅーん! ばかなおばさんとはゆっくりできないよ! さっさとどっかいってね!」 「うーうー♪」 ただ笑顔で話しかけただけの幽香にここまでの暴言を吐く四匹のゆっくりと、何が楽しいのか分からないが、ただ笑っている四角いゆっくり。 だが、ここまでの腐れた根性の持ち主が良く生き延びられたものだと感心するのはまだ早いだろう。 もうすぐ、五匹は終わる。完膚なきまでに。 幽香は内心の感情を押し込めて、張り付いた様な笑顔のままで誘いをかけた。 「残念ね。もっとゆっくり出来る場所に案内しようと思ったのだけれど」 「ゆゆっ! ゆっくりできるところならいきたいよ! さっさとあんないしてね!」 「ゆっくりプレイスはみのがさないよ! さっさとつれていってね!」 「いなかものはむだにもったいぶるからきらいよ! でも、ゆっくりできるならいってあげなくもないわよ!」 「むきゅきゅん! ゆっくりできるところならぱちぇもたくさんしってるけど、おばさんのいってるとこはもっとゆっくりできるでしょうね!?」 「うーうー♪」 早く早くと急かすゆっくり四匹をなだめながら、幽香はゆっくりと歩き出した。 後ろからフラフラと追いかけてくるうーパックも、せっかくだから連れて行く。 その方向は、太陽の畑。 その二時間後。 「「「ここがゆっくりできるばしょなの!?」」」 「うー、ううー♪」 太陽の畑。 そこは、ひまわりが咲き誇る幽香の庭であり、故郷であり、砦でもある場所。 四匹のゆっくりにうーパックを含めた五匹は、珍しそうに辺りを眺めていた。 「ええ、あなたたちにはここで永遠にゆっくりしていただくわ」 そんなゆっくり達に、幽香はキラキラと光る何かを振り掛けた。 「ゆゆっ!? このきらきらしたのなに? きれー」 「あまくないけど、きれいでしあわせー」 「むきゅん! これはきんぱくね! きらきらしてきれいだわ!」 「きんぱくくらい、とかいはのアリスはしってるわ! とかいのマナーのひとつだわ! おばさんにしてはわかってるじゃない!」 「うーうーうー♪」 キラキラと光る何かを振りかけられて、うーパックは素直に喜び、四匹のゆっくり達も口調が悪いが嬉しそうにしている。 「本来ならばあなた達には絶対に寄生しない菌類なのだけど、特別にあなた達のために性質を変えさせてもらったわ」 嬉しいでしょう? と微笑む幽香に、ゆっくり達は大喜びで跳ね回りだした。 「ありがとう! じゃあ、おばさんにはもうようはないからゆっくりどっかいってね!」 「ゆっくりしたかったらべつのところでしてね! ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!」 「ここはとかいはのアリスたちのゆっくりプレイスにしてあげるわ! ありがたくおもいながらどっかにきえなさい!」 「むきゅ、にんげんがいたらゆっくりできないから、さっさときえてね!」 「う、ううー?」 豹変する仲間についていけないのか、オロオロとしだすうーパック以外のゆっくり達が口々に出て行けと叫ぶのを聞いて、幽香は穏やかに頷いた。 「分かったわ、じゃあ、私はこれで失礼させてもらうわね。あなた達は、永久にそこでゆっくりしていきなさい」 じゃあね、と口の端のみに浮かべた笑顔を残して消える幽香。 「ゆぎゅっ、きえちゃったよ!?」 「にんげんはゆっくりしてないね!」 「むきゅ、これはてじなね、あのおばさんはマジシャンなんだわ」 「ま、まじしゃんくらいはとかいのじょうしきよね! もちろんアリスもおせわしてあげたわ! あのおばさんもアリスをそんけーしてるはずよ!」 ゆっくり達は目の前からいきなり消失した人間に少々面食らったが、ゆっくりできるのだから言う事はない。 お腹が空いたらそこら辺にあるひまわりをかじれば良いし、この辺りには危険な捕食種もいない様だ。 ゆっくり達は、思い思いにゆっくりし始めた。 うーパックはまだオロオロとしていたが、仲間がゆっくりしているのを見て、一緒にゆっくりしたくなったようで、大人しく近くに羽を休めた。 その二時間半後。 「「「ゆっくりしていってね!」」」 ゆっくり達は、ゆっくりするのにもう飽きたらしく、跳ね回って遊んでいた。 「ゆっくりたのしいねー!」 「すごくゆっくりできるよ! さすがまりさたちのゆっくりプレイスだね!」 「むきゅ、ゆっくりできるね。おばさんにごほんもってきてもらえたらもっとゆっくりできたんだけどね。きがきかないわねあのおばさん」 「パチェはほんだいすきなゆっくりだからね! とかいはのアリスは、ほんがなくてもゆっくりできるよ!」 「むきゅ、ただのうてんきなだけよ。アリスは」 「アリスはどっかのゆっくりと『ゆきずりのすっきり』ができたらいいんだもんね! ゆっくりしようよwww」 げらげらと笑い合うゆっくり達。 その様子をのんびりと見守っているうーパックは、ゆっくりしているためか、自分の体内に不思議なかゆみが出てきた事に気付けなかった。 それが、自分の生命を左右するとも知らずに。 その三時間後。 「うー……うー……うぐっ!」 「ゆぎゅ!?」 「ゆあっ!?」 「あぎゃ!?」 「むぎゅ!?」 びくんと、五匹同時にその場に立ち止まった。 異常な何かが、物体となって自分の内側からどんどんと膨れ上がっていく感触。 おぞましいその感覚に、五匹は身を震わせた。 「おばざん! まじじゃんのおばざん! なんがへんだよごれぇぇぇ!!!」 「なにごれ、ぎもぢわるいぃぃぃ! おばざん、ざっざどだずげでよぉぉぉ!!!」 「ぎもぢわるいぃぃぃ! ぎもぢわるいよぉぉぉ! どがいはになんでごどずるのぉぉぉ!!!」 「むぎゅ……きぼぢわどぅい……げほっ、エ”ホッ! ばぎぞうだよぉ……」 「うぐぐぐ……うー! うー! うー!!!」 いくらもがいても、自分の内側から膨れ上がってくる感触が押さえられない。 四匹は、泣き叫んで様々な者に助けを求めた。うーパックは、感触を少しでもどうにかしたくて、ただただ暴れまわっている。 「「「おばざん! おがーぢゃん! ……ぐずめーりん! ざっざどだずげろ!!!」」」 ゆっくりめーりん。ずっとバカにしていたそいつは、先ほど自分達の手で二度とゆっくり出来なくした。 だが、そんな事もアンコ脳には残っていないのか、ゆっくり達は延々と文句を喚き続ける。 「なにゆっぐりじでんのよぉぉぉ! ざっざどごっぢぎでだずげろばがめーりん!!!」 「おまえにやれるのはぞれだげなんだがら、まりざだぢのやぐにだであほめーりん!!!」 「ありずのがわりにいながもののおまえがどうにがじろまぬげめーりん!!!」 「むぎゅ……いらないごっていわれだぐながっだらざっざどだずげにごいぐずめーりん」 口々に怨嗟の声をあげるゆっくり達の目はにごり、もうどれだけの愛好者であってもこんなゆっくりだけは愛せないだろうと思えるほどに醜かった。 そんな中、症状の重かったうーパックが、凄まじい悲鳴を上げた。 「うぎゅあぁぁぁぁぁ!!!」 「「「ゆ……ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」」 がくがくと震えるうーパックの口から目から、様々な場所から、黒色の植物の芽の様なものが次々にはみ出してくる。 そのおぞましい光景に、ゆっくり達は悲鳴を上げる。 だが、慌てて口を閉じ、目を硬くつぶった。 いつ、自分からもあの芽が伸びてくるかわからない。それを考えると、目を開ける事も口を開く事も恐ろしかった。 「無駄よ、それはあなた達の体を突き破って出てくる。口を閉じようが目を閉じようが結末は何も変わらない」 不意に、近くからニンゲンの声が聞こえてきた。 その声が先ほどのマジシャンだと分かったまりさは、即座に口を開いて抗議しだした。 「おばざん! ざっざどまりざだぢをだずげでよ! おばざんがごごにづれでぎだんだがら、おばざんがなんどがじろぉぉぉ!!!」 抗議と言っても、ゆっくりではダダをこねる程度の事しか出来ない。 幽香は、笑顔で一言だけ答えた。 「あなた達を助ける気なんて毛一本ほどもないわ」 更に何か言おうとしたまりさの口から、数本の芽が飛び出してくる。 まりさは、文句を言う気など消えうせ、芽が様々な場所から生えだそうとするその感触を耐える事しか出来なくなった。 四匹のゆっくり達は、完全に寄生植物の宿主と成り果てたのである。 トウチュウカソウ 「冬虫夏草。あなた達に植え付けたのは、そういう名前の植物よ」 あえぐゆっくり達に対して、無表情なままの幽香は、独り言を漏らす様に告げた。 冬虫夏草とは、虫や植物に寄生して成長するタイプの菌類……キノコやカビなどの一種……である。 普通の冬虫夏草ならば、ゆっくりに寄生する事はありえないし、宿主を殺してから成長するのだが、これは幽香の特製である。 このゆっくり達は、もう死ぬ事も動く事も出来ず、冬虫夏草の奇妙な茎部分としてこれからずっと生き続けるのだ。 「あなた達に潰された草花の気持ち、そこでゆっくり理解すると良いわ」 じゃあ、さよなら。一言だけ残して、幽香はその場を後にした。 「まっでぇぇぇ! ゆっぐりざぜでよぉぉぉ!!!」 「おば……おねえざんんん! まりざだげでもだずげでよぉぉぉ!!!」 「ありず、いながものでいいでずがらだずげでぇぇぇ! おねがいでずぅぅぅ!!!」 「むっぎゅー!!! ばぢぇじんじゃう! ほんもよめないごんなどごじゃじんじゃうぅぅぅ!!!」 「うぎゅ……うー……」 五匹がそれぞれに境遇を嘆くその姿を、ひまわりがあざ笑うかの様にゆらゆらと揺れながらただ眺めていた。 花を食べたゆっくりは花に仕置きされるという事で、幽香りんにいじめてもらいました。 このゆっくりは、うーパックも含めて永久に苦しみ続ける事でしょう。 by319 このSSに感想を付ける
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厳しい冬の寒さから解放され、近くの土手には輝く様に新緑が芽吹く頃。私、十六夜咲夜はこの町『東京』に上京して、馴染めてきた頃だった。 テーブルに肘を立ててもたれかかり、『今日は、何をしようかなァ』と本日何回目かわからない溜め息をほうっとつく。 ちょっと前までは家の中ですら息が白くなったのに、今ではさらさらそんな事は無い。これも、春の訪れの証拠なのだろう。 ついでにテレビの真上に架けてある時計に注目すると、時間は午前10時30分前だった。 時間はまだまだたっぷりあるが、いかんせん私にはやることがさっぱり無いのだ。 私がこの町に来て衝撃を受けた事は、文字通り『何でもある』という事だ。 お金に糸目をつけなければ、大抵の物はすぐに買える。移動手段だって、この町には『電車』と呼ばれる画期的な乗り物があるため、買い物に行くのがおっくうに感じないのだ。私の田舎とは大違いだ! サービス、娯楽も共に充実していて、この町は欲求を満たす事にとても溢れている。 だからこそ、私にはやることが無いのだ。いや、無くなってしまったと言うべきだろう。 どんな事をやっても、すぐにそこそこ満たされてしまう。私の中の欲求は、『飽和』されてしまったのだ。 そのため、何をやろうにもおっくうになり、折角の休日なのに家で溜め息をついてばかりといった勿体ない使い方になってしまう。 このままごろごろしているのも満更では無いのだが、どこか頭に『勿体ない』と言った考えがよぎり、このまま今日は寝ていようと踏ん切りがつかないままでいる。 …あーあ。面白い事、無いかなあっ! 投げやりにテレビをつけるためリモコンを手に取った、その時だった。 『なら、ゆっくりしていけばいいですよっ!』 「!?」 「久しぶり、おねーさんっ! 元気にしてた?」 「…さなえっ!」 昔、田舎にいた頃に一日だけ触れ合ったゆっくりが私の家に遊びに来てくれたみたいで、いや、いつの間に現れたのか相変わらず謎の多い生き物だけど! ゆっくりさなえが来てくれた事実に思わず涙を禁じえず、私は泣きながらさなえを抱き締め、もう離さないと強く強く頬擦りをする。 「ゆうっ、おねーさん、んんっ! 嬉しいですけどっ、東京は、何も『娯楽』だけでは無いんですよっ!」 「…へ?」 さなえが何やらすっとんきょうな事を言い始める。しかし、何やら重要な事の様な気がしたので私は黙って聞く事にした。 「…ゆはぁっ。もう、おねーさんったら強く抱き締めすぎですよっ! いいですか、何も東京はおねーさんの思っている様な『無機質』なものの集まりじゃあ無いんですっ! 東京にだって『文化』があって、その派生した延長線におねーさんが日頃うんざりしているサービス、娯楽があるんですっ! 文化があるという事は『名物』があるという事! 名物というものはその地域の文化に触れ合いながら直接味わうというのが一番美味しく頂ける方法なのです、わかりますね!?」 「は…、はぁ」 さなえが顔を真っ赤にし、息を切らしながら私に大演説を繰り広げる。 私は何の事を言っているのかさっぱりわからなかったが、圧倒されてはいと答える以外に何もなかった。 「なら、そういう事ですっ! 時は金なりと言いますし行きますよっ、おねーさんっ!」 「…はい、え、あれ? さなえは何で私の財布をくわえながら私の体を押しているの、あれれ?」 「なーにをとぼけてるんですか! そんなの、町めぐりに決まっているでは無いですか! さあ、早く、早く!」 さなえがその小振りの体付きからは想像できない様な力で私の背中を押してきて、とうとう玄関にまで押されてしまった。なんという! 「待って、ちょっと待ってよさなえ! 私給料前でお金ピンチだし、引っ張らないで、あ~れ~!?」 …そのまま、私はさなえに引きずられるまま外へと出てしまったのであった。 ☆ 「…」 「やって来ました、浅草ですっ♪」 私とさなえは今、雷門の前に立って通りすがりの人に記念撮影をして貰っている。パチリ、とインスタントカメラのフラッシュが一瞬だけ私の視界を白く染め、通りすがりの人にお礼をしてカメラを受けとる。 「嬢ちゃん、何だか呆気にとられた顔をしていたぜ?」 「…はあ、すみません」 「そうですよ、おねーさんっ! 折角浅草に来たのにそんな表情でどうするんですか!」 「いや、だって、ねえ。いきなり電車に押し込められたと思ったら…」 さなえの行動力はすざましいもので、気が付いたら電車に揺られていて、気が付いたらすでにここに立っていたのだ。呆気にとられないでいる方が難しい。 「…でも、折角浅草に来たんだしね。さなえのいう通り、楽しみますか!」 「おう、浅草を楽しんでいけっ!」 通りすがりの人との挨拶もそこそこに、通りすがりの人はすぐに人混みに紛れてどこかへ行ってしまった。 何だか、昔の江戸っ子みたいにさばさばした人だったなあ。好い人だった。 「それにしても、浅草かあ。何だ間だで来たことが無かったなあ…」 「ゆっ! 浅草は昔から観光地と呼ばれいて、なんと1400年もの歴史があると言われているんですよっ! 有名なのはカラクリ時計や人力車、浅草寺などですね!」 「へえ、そうなんだ! 前々から観光地とは知ってたけど、そんな昔からの歴史があるなんて、知らなかったなあ…」 「ゆふんっ! リサーチ済みのさなえに隙はありませんっ! …しかし! おねーさん、さなえたちは観光を目的だけに浅草に来た訳では無いのですっ!」 「うーん、他に何か?」 「もちろんっ! 『食べ物』ですよ、おねーさんっ!!!」 さなえが今日一番の大声で私に告げる。さなえの目は、今にも光りだそうと言わんばかりに輝いている。 …なるほど。何故、さなえがあそこまで熱弁していたのか、謎が解けた様な気がした。 「…要するに、さなえは文化と触れ合うのを名目に美味しいものをいっぱい食べたいのね?」 「…ゆ゛っ! …ゆふふ♪」 さなえはばれた! と言わんばかりに体をびくつかせて動きを止めさせたが、すぐに少し照れ笑いをしながら舌をペロリと出して私に笑いかけてきた。 もちろんその仕草が私にとってツボに入らない訳が無く、気が付いたらさなえにホイホイ誘導されるがままに人形焼き屋さんの前に立っていたという訳だ。 「ゆうぅ~ん、甘い匂いがさなえをそそります…♪」 さなえが体をよじらせながら、買って欲しそうに目を潤ませて切なそうに私の顔を覗きこんでくる。 はいはい、そんな表情をされたら買わない訳にはいかないじゃない。私は懐からなけなしの野口を一枚差し出して14個入りのあん入り人形焼きを購入。 私が人形焼きを買った後に後ろからどっと人が押し寄せて来て、瞬くまに行列が出来てしまった。さっさと買って良かった。 袋の中を開けてみると、中には小粒の人形焼きがずらり。あんの甘い匂いが鼻をくすぐって、心地好い気持ちになる。 「ゆうっ! さなえ、食べたいですっ!」 さなえが今にもかぶりつきそうな位に袋に視線を注目させている。食べ物でじらすのはどうかと思うし、私は素直に人形焼きを一つ摘んで、さなえに食べさせてあげる。 ちなみに、今摘んだ人形焼きの柄は五重塔で、粗いものの良く出来ていて食べさせるのを躊躇してしまうものだった。 「はむっ、はふっはふ、…しあわせ~!!!」 さなえが歓喜の声を上げている。私も一口ちょうちんの人形焼きを摘んで口に入れると、最初に感じたのは出来立ての人形焼き特有のほくほくした熱とほのかに塗られたはちみつの味だった。 生地はうっすらとあんを包んでいるだけの様で、人形焼きを奥歯で少し噛むとすぐにこしあんの味が口内一杯に広がった。 私が今まで食べてきた甘食の中でもとても美味しいもので、いつまでも噛んで味わっていたかったけどすぐにあんの味が消えてしまい、口内がなんだか物寂しくなった。 「ゆう、美味しいけどすぐに無くなっちゃいますね」 さなえが寂しそうに私に話しかけてくる。確かにすぐに無くなってしまうが、袋の中にはまだまだ人形焼きが残っている。あったかい内に食べよっか! とさなえに告げて摘んで食べさせていたら、瞬くまに人形焼きが無くなってしまい袋の中が空になってしまった。 「あっちゃ~、もう無くなっちゃったかあ。でも、店には行列が出来てるしなあ、どうしよう」 「ゆっ! それなら、次のお店に行きましょう!」 さなえがそれならばとぴょんぴょん人混みを掻き分けて進んで行くので、私ははぐれないように急いでさなえを追い掛ける。 さなえが向かった先は、まさに浅草名物とも言えるお店『亀十』だった。 「ゆっ、ここです! このお店の名物の『どら焼き』が、とても美味しいのですよ~!」 「なるほど、亀十だったんだ。このお店は何回かテレビのバラエティ番組で見たことがあるんだけど、凄い行列ね…」 店の近くは愚か、なんと歩道にすらズラア~っと行列が並んでいるのだから驚き! 店の前には行列対策に一応映画館などのチケット購入所で良くみられるしきりが置かれているが、余裕で許容量をオーバーしていてその役目を果たせていない。 確かにこのお店のどら焼きは魅力的だけど、並ぶとなるとざっと30分は覚悟しなければならないだろう。どうするか…! 「ゆっふっふ。おねーさんっ! 先程も言った通り、リサーチ済みのさなえに隙はありませんよっ!」 そう言ってさなえが私に差し出したものは、な、なんとどら焼きっ! 一体、どうしたことか! 「ゆふふっ! この東京で、常識に囚われてはいけないのですよっ!」 さなえが食中毒にでもあったのか様な事を言っているが、きっと失恋でもしたのだろう。些細な事だ。 ともかく、ほくほく顔のさなえからどら焼きを一つ貰い、口の中に含む。 パンケーキの様な、しっとりと、それでいてふんわりとした雲の様な繊細な食感が私の口内を包む。そのままパクリと一口かじると、舌の上ですぐにとろけてしまう粒あんが私を待ち構えていた。 …美味しいっ! 「ゆぅ~ん、しあわちぇ…」 さなえも一口かじる度にどら焼きの虜になっているみたいで、美味しそうに頬を震わせている。 うーん、かわいいなあ…! 「…ふう、ご馳走様。お腹は膨れたけど、なんだか口の中が甘ったるくなっちゃったかな」 「…ゆっ! なら、メインディッシュと行きましょうか!」 「え? まだ、行くところがあるの?」 「もちろんですっ、おねーさん!」 『浅草もんじゃですよっ!』 咲夜メモ 人形焼き 色んなお店があるが、概ね味・触感共に変わりは無い。 形の種類は五重塔から可愛らしい亀のものまで様々。味の種類はこしあんと粒あんがあり、大体粒あん。 私が買った人形焼きはこしあんの一袋1000円で14個入。 どら焼き 亀十さんは人気のお店なので、ピークの時間には一時間並ぶことを覚悟しなければならない。 一個210円で、味はまさにどら焼きの高級お菓子。市販のものとは当たり障りも後味も違う。 続く! このシリーズは続き物にするつもりで、咲夜さんとさなえちゃんに転々と色々な所へ行かせるつもりです。よろしくお願いします。 早苗ちゃんの人 この咲夜さんは紅魔館のメイド長とは同姓同名の別人ってことでおk? -- 名無しさん (2009-03-15 22 44 25) うーん、特に考えていません。咲夜さんとさなえちゃんが好きなので、出してあげたいと思いました。 -- 名無しさん (2009-03-15 23 29 59) 名前 コメント
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前 そんなことがあってからあっという間に数日の時が流れた。 俺はゆっくりがうちに来て鶏に食われたことなど忘れて、里の雑貨店に日用品を買出しに行った帰りだった。 「ふー、重いな」 割と我が家は里の中心からは離れているので買出しは毎回えらい歩く羽目になるので大変だ。 俺が腕に疲労を感じ始めた時、ガサリと茂みが動いたかと思うと 大量のゆっくりが飛び出し、俺を取り囲んだ。 「ん?何事?」 俺はキョロキョロと周りを見回した。 古今東西の色々な種類のゆっくりがずらりと居てこちらを睨みつけている。 一体何事だろうか。 疑問が頭の中を駆け巡る。 「時間かかるのこれ?長いんだったらもう荷物おきたいんだけど」 が、それはそれとしてかなり腕が疲れていた。 いらないものを買いすぎたかもしれないと舌打ちする。 「うるさいよこのゆっくりごろし!」 「はんざいしゃはゆっくりだんざいされてね!」 「ごくあくにん!あくま!ひゆっくり!」 弾けたかのようにこちらに向かって罵声が飛び交い始めた。 いわれの無い非難にマイグラスハートがブロークン。 「ふぅ…」 そうは言うものの肉体的疲労には逆らえない。 とりあえず荷物を下に置いてそこに腰掛けた。 「せいしゅくにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 野太い声と共に上からみょんな音がしたので見上げると巨大な岩が落下してきていた。 余りの出来事に唖然としているとぼよよんという音と共に岩が着地した。 落下の際に起きた風で髪がなびく。 それはよくみると岩ではなくゆっくりだった、かなり巨大な。 「「「「「「ドスまりさだーー!」」」」」」」 ゆっくり達が声をそろえて一斉にそのゆっくりの名を呼んだ。 「これよりゆっくりさいばんをかいていするよ!!」 どうやらもう少し呆然とせざるを得ない事態が続くようだった。 「ひこくにん!まえへ!」 「……」 「ゆっくりしてないではやくきてね!」 一体誰が裁かれるのだろうとぼーっと眺めてると突然よこのゆっくりに怒られた。 どうやら被告は俺のようだった。 渋々立ち上がって三歩前に出るとでかいゆっくりがこちらをみて厳粛そうな顔で言った。 「ひこくにんはげんこくにんのゆっくりすてでぃをさつがいし あまつさえあかちゃんまでてにかけたことをみとめますか?」 「何の話?」 俺は首をかしげて聞き返した。 「しらばっくれないでね!!!!!」 法廷?代わりの道端の静寂を鋭い声が突き抜けた。 「ん?どこかでお会いしたかな?」 右目に葉っぱの眼帯をしたゆっくりまりさがそこに居た。 残る左目には強い憎しみを渦巻かせてこちらを睨んでいる。 「まりさのれいむをころして、そのうえふたりのかわいいあがぢゃんを…あがぢゃんがあああああああ!!!」 ゆっくりまりさは片目で両目分はあるのではないかという量の涙を流し始めた。 「むきゅ、まりさおちついてね」 「わかるよーかなしいよー」 両側に控えるゆっくりちぇんとゆっくりぱちゅりーが泣き喚く眼帯ゆっくりをなだめた。 「まりさのいっていることをみとめますか?」 再び、巨大ゆっくりが俺に問いかけた。 ここまで来ると流石に事情も飲み込めてくる。 俺は場の空気を乱さぬよう落ち着いて答えた。 「とりあえず人間の弁護士を」 「ぎゃくたいちゅうにはべんごしなんていらないよ!」 「ごみくずのぶんざいでちょうしにのらないでね!」 すかさず飛ぶ罵声。 なんたる完全アウェイ。 「ゆっくりこたえてね!」 巨大なゆっくりが俺に詰め掛けてくる。 その重圧に俺は汗を流した。 「うーん、そこの眼帯の友達とやらは確かに食べたけど…」 「ゆ!ばきゃくをあらわしたね!」 「やっぱりわるいやつだったよ!とっととドスまりさにやられてね!」 「「「「「ゆうざい!ぎるてぃ!ゆうざい!ぎるてぃ!ゆうざい!ぎるてぃ!」」」」 巻き起こる有罪コール。 ゆっくりの群れが一つの言葉の波となって襲い掛かってくるかのようだった。 「傍聴は静かに行うべきでは…」 「ゆ!!!まりさのいったことがじじいつならもうゆるさないよ!」 「いやでも…」 抗議は再びかき消された。 とりあえずえらい剣幕で怒り出した巨大ゆっくりに引いた。 「なにかもうしびらきがあるならいってね!!!!」 とりあえず俺は色々理不尽に感じつつも一つだけこちらの言い分を話した。 「だって食べてっていわれたから食べただけだし」 「どおいうことおおおおおおおおおおおおお!?」 一瞬の沈黙の後、巨大ゆっくりの大声と共に法廷は混乱の坩堝に飲み込まれた。 「うぞでじょおおおおおおおお!?」 「はなしがちがううううううううう!!」 「わからない!わからないよおおおお!!」 何事かと混乱して辺りを見ると俺以上に困惑しているゆっくりが一匹居た。 眼帯ゆっくりである。 「ど、どうしたのみんな? ゆっくりしてないではやくあのおにいさんをじゃっじしゆっぐぅぅぅう!?」 おろおろと周りに呼びかける眼帯ゆっくりに突如両側に控えていたゆっくりちぇんが体当たりした。 「わからないよ!まりさがどれだけばかなのかわからないよ!!」 ゆっくりちぇんはかなり憤っているようだった。 それは反対側にいたゆっくりぱちゅりーも同様のようであった。 「むきゅうううう!れいむがじぶんからたべられることをのぞんでいたならつみにはとえないのよ!!」 そういえば聞いたことがある。 ゆっくり以外の生き物を好きになったゆっくりはその生き物に食べられることを望むようになるらしい。 あのゆっくりれいむもその類だったのだろうか。 「ゆ!?で、でもまりさのあかちゃんを…」 「いやそれ喰ったの鶏じゃん」 さっきは言いそびれて色々と大変だったので今度はすぐに指摘して訂正する。 「むきゅうううううううううん!?」 「わかるよおおおお!まりさのせいでたいへんなことになったよおおおおおお!!」 事実を言っただけなのだがゆっくり達はさらなる混乱が訪れた。 「むぎゅうううううう!むざいよ!かんぜんむざいよ!!!」 「み、みごろしにしたんだからおなじことだよ!」 「ぜんっぜんちがうよー!ばかでもわかるよー!!」 「どおぢでぢゃんどはなぢでぐれながっだのおおおおお!?」 「ゆ、ゆー…!?」 思いがけず周りのゆっくり達に詰め寄られ眼帯ゆっくりは狼狽していた。 「むきゅうううううううう!むじつのにんげんをごにんそーさでこーそくしてしまったわ! さととのせいじもんだいよ!せいさいされてしまうわ!!!」 政治問題にまでハッテンするとは流石の俺も思わなかった。 しかし正当な理由で裁判を行ったところでど ちらにせよ危険な饅頭として駆除されそうだがそういう考えはないのだろうか。 俺は饅頭の考えはわからんと首を傾げた。 「わかるよー!かこうじょうがくるよー!!」 「ゆっぐりでぎなぐなるううううううううう!!」 「しね!まりさはゆっくりせずにしね!!!」 「ゆ、ゆうううう…」 眼帯ゆっくりは完全ホームのはずがあっという間に針のムシロである。 さっきまで完全アウェイを体験した身としては親近感が沸いた。 思わず生暖かい視線を眼帯に向けてしまう。 「ところで立ってるの疲れたから座っていい?」 群集の沈静化に右往左往していた巨大ゆっくりが慌ててこちらに向き直ると ぺこぺこと頭を下げながらこちらに近づいてきた。 「どうぞゆっくりしていってね! それでおねがいだからおんびんにことをすませてね!」 「えー…」 自分勝手だなと俺は眉をひそめていやな顔をした。 「ま、まりさたちでできることならなんでもしますから!」 巨大ゆっくりは慌ててこちらのご機嫌取りに走った。 しかしそんなこと言われてもゆっくりに望むことというと正直余り無い。 食べ物辺りが妥当だろうが木の実とか虫とか持ってこられても困る。 しかしせっかくなんでもするというのだから何か頼まないともったいないお化けが出そうだ。 俺は頭を悩ませてこう答えた。 「一匹食わせてくれとかそんなのしか思い浮かばないなぁ」 「「「「「「!?」」」」」」 ゆっくりの間に電撃が走る。 何も本気にしなくてもいいのにと俺は思った。 でももらえそうな空気なら結構歩いてお腹がすいていたので貰っておくことにしようと心に決めた。 「ゆ…じゃあこのげんこくのまりさをあげるよ!」 巨大ゆっくりはぱぁっ…明るく笑って眼帯ゆっくりを押し出した。 「な゛に゛を゛いっでるのおおおおおお!?」 いつの間にか針のムシロ通り越して生贄にされそうになって涙を流して抵抗する眼帯ゆっくり。 しかし体格の差はいかんともしがたい。 ずりずりと俺のほうへと眼帯ゆっくりは押し出されていった。 「あ、傷物はちょっと」 しかし俺は容赦なく両手のひらを突き出してお断りしますの意を示した。 「ゆ!?」 「たすかったよ!べ、べつにうれしくなんかないよ! れいむとあかちゃんのかたきはわすれてないんだよ!」 眼帯の方がなんだか変なツンデレッ気をだしているがそれはどうでもいい。 ゆっくり陣営の方は元凶を生贄にして丸く治めるという手を封じられ、困惑していたようだった。 「ゆ…どうしよう…」 不安そうな巨大ゆっくりと共にざわざわと話し合いをし始める。 話は一向にまとまりそうにはなかった。 当然だろう、仲間を犠牲にするのは誰だって嫌なはずだ。 やはり断ろうかなと思ったとき、一匹のゆっくりれいむが前に出た。 「わたしをたべてね!」 「な゛に゛を゛い゛っでるのおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?」 巨大ゆっくりが大地を揺るがしそうなほど大きな声を響かせた。 耳がびりびりした。 ゆっくり達も衝撃でブルブルと震えている。 「だれかがぎせいにならないとにんげんにせいさいされてさとはれいむたちのむれをせいさいするよ! だから…だからわたしがたべられればみんなゆっくりできるよ!」 「だべだよおおおおお!!ま゛り゛ざれ゛い゛む゛どいっぢょじゃないどゆっぐりでぎないいいい!!」 巨大ゆっくりが泣きながらゆっくりれいむに縋り付いた。 他のゆっくり達もうんうんとうなずく。 「そうだよ!れいむがいくことないよ!」 「ドスまりさがいればにんげんだってこわくないよ!」 「れいむいっちゃだめええええええええええ!!!」 どうやら人望のあるゆっくりのようだ。 そんなゆっくり達を見てゆっくりれいむは嬉しそうに、だがそれでいて悲しそうな複雑な表情をした後 きっ、と表情を強張らせて言った。 「みんなにんげんのこわさをわすれたの!? みょんのいたむれはたったひとりのにんげんのおんなのこにやられたんだよ! みょんのむれにだってドスまりさはいたのに… そのドスまりさはむれをぜんめつさせられてずーっとわらうだけになっちゃったんだよ!!」 「ぢんぼおおおおおおおおおおおおお!!!げんのうごわいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」 トラウマを刺激されたのかゆっくりようむは突如白目を剥いて絶叫し始めた。 どうやら俺の要望を聞かないと何らかの報復が行われると思っているようだ。 しかし一体何があったのだろうか、ゲンノウというと大工道具のだろうか。 ゆっくりれいむの言葉にゆっくり達は黙りこくった。 そしてただただ俯き震えながら泣き始めた。 特に巨大ゆっくりは唇を千切れそうなほど強く噛み、ぶるぶると震えながらゆっくりれいむを見ていた。 暗い雰囲気が辺りを包み込む。 ソレを見てゆっくりれいむは悲しそうに笑うとこちらを向いて満面の笑顔で言った。 「ゆっくりたべていってね!」 俺はデジャヴを感じつつゆっくりはゆっくり食べるのが礼儀なのだろうかと思った。 しかしわざわざそう断られたならゆっくり食べざるを得ない。 俺はまずはリボンを口で千切って頬張った。 甘いようなそうでもないような微妙な味がした。 「ゆ゛…!」 ゆっくりれいむの押し殺したような声が聞こえた。 「れいむのりぼんがぁぁぁ…!」 「あんなにきれいだったのに…」 「ゆううううううう…!」 ゆっくり達がボソボソ言っているのを聞きながら今度は髪の部分を少し齧った。 どうにも食べづらくてイライラした。 「れいむ…れいむのきれいなかみが…!」 「あ゛ん゛なのも゛うれい゛む゛じゃないよお…!」 ゆっくりれいむがぶるぶると震えだして食べ辛くなった。 そろそろ本体を頂こうと思って今度は頬の辺りを少し齧った。 「ゅ――っっぎぃぃぃいいいいいいいいいい!!!!」 押し殺しているのだろうが頬に穴が開いたのだからそこからとめどなく悲鳴がこぼれた。 「やべでえええええええええ!!!」 「でいぶうううううううううう!!」 「ああああ!あんなにゆっぐりぢでだのにいいいいいい!!!」 ついにゆっくり達からボソボソ声ではなく悲鳴が上がり始めた。 あまり長引かせたくなかったがゆっくり食べていってねといわれていたので渋々同じように少しずつ齧っていった。 「ゅっごぅぇれぇおおおおおおおおおおお!?」 なんだかよくわからないゆっくりれいむの悲鳴が辺りに響き渡る。 もはや痛みを耐えるどころの話ではないようだった。 「もうやめでよぉぉ…」 「もっどいっじょにゆっぐりぢだがっだ…」 さっきまで悲鳴を上げていたゆっくり達はもはやどんよりとしたお葬式ムード全開だった。 特に巨大ゆっくりが酷い。 「れいむがれいむがれいむがれいむがれいむがれいむがれいむれいむれいむ れいむれいむがまりさのれいむれいむれいむれいむれいむ…」 さっきからずっとれいむれいむとぶつぶつ言っているだけである。 よほど仲がよかったのだろうか。 なんだか目もうつろで焦点が合わなくなっているようだ。 そんなこんなで遂にゆっくりれいむを完食した俺は立ち上がり、言い放った。 「それじゃ俺帰るわ」 大分休んだおかげで荷物は軽く感じた。 それから数日後 「ゆ…ゆ…」 その辺をぶらついていると眼帯ゆっくりがぼろぼろになってどこかへと走り去ろうとしているのを見かけた。 恐らくこの前のゆっくりまりさと同一個体だろう。 何をしているのだろうかと少し見ていると、こちらに気付いて突進してきた。 「れ、れいむのかたきゆっくりしねええええ!!!」 俺はひょい、とそれを避けて問いかけた。 「えらいボロボロになってるな、何かあったのか?」 それに答えて眼帯が何かを言おうとしたその時、両サイドからゆっくりが現れ、眼帯に圧し掛かった。 「この…!ごみくず!ゆっくりしね!」 「どおしてれいむがいきてるのにおまえみたいなごみくずがいきてるのおおおおおおお!?」 「ゆぎいいいい!ま、まりさはわるくないよ!わるいのはそこのおにいっぎゃあああああああ!?」 「いいわけするなゆっくりしね!!」 なるほど、と俺はうなずいた。 この前の裁判のことで元凶としてリンチを受けていたのか。 ゆっくり達による眼帯への罵倒は続く。 「まりさのせいでゆっくりしててやさしいれいむがしんじゃったんだあああああ!!」 「まりさがれいむとはくらべものにならないきずもののグズゆっくりのことでぐだぐだいうからこんなことになったんだよ!」 「れ、れいむはグズなんかじゃないよ!!!」 「グズにれいむのなまえをかたらせないでね!!」 口論の合間に体当たりが行われる。 眼帯はボロボロ具合をさらにましていった。 「だ、だれかたすけて…おにいさん!たすけて!たすけてえええええええ!!」 眼帯がこちらを見て助けを求めた。 俺はどうしようかと少し考えて答を出した。 「今日部屋片付ける予定だったから帰るわ」 「ま、まっでよおおおおお!!!!」 背中からどすんどすんと饅頭同士がぶつかる音だけが聞こえた。 このSSに感想を付ける
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注意 いくら過去の話、夢の話と言えどゆっくりが潰される描写 それを思わせる描写もありますができるだけ軽めにしたつもりなので 最後まで見ていただけると嬉しいです 後、作者の恥ずかしい趣向が見て取れるかも byありすアリスの人 いくら潰しても湧いてくる饅頭、少しずつ食われていく私の花畑 「ゆっくりしてよ!!!」 饅頭を踏み潰しても踏み潰しても湧いて出てくる いつの間にか私は弾幕を使い始めているがそんなものは焼け石に水だ やがて私にも疲れが見え始める、あれだけ饅頭を潰し、灰にしていれば当然だろう まただ…私はいつの間にか上から何かにのしかかられ、動けなくなる 「れいむたちだってがんばっているよ!だからゆっくりしてよ!!!」 「そんな…そんなぁ……ッ…」 私の心から何かがすっぽりと抜け落ちていく それと共に視界が歪んでいく、自分でも泣いているのがはっきりとわかった それでもあの饅頭達は私をあざ笑うかの様に花畑を少しずつ食べていく 私はただ…消えゆく花畑に手を伸ばすことしかできなかった 「嫌…お願いだからもうやめて…やめてッ!」 勢いよく身を起こすとそこは私の別荘、窓の外にはいつもの花畑 「……またこの夢だ、ったく…いつまで私を虐めるつもりなのよ…」 あの夢を見始めたのはゆっくりと言う饅頭が幻想郷に出現してすぐの事 私は妖精以外にも虐める相手が見つかった程度にしか思っていなかった訳 何せ数が多く、虐めたときのリアクションは人間に近い物があったから飽きないの さらにここを危険な場所と理解せず、身の程知らずが大挙してやってくるから そしてちょっと虐めてやろう物ならすぐに無様な命乞いをするか 実力の差も理解せずに楯突くか、私はそんな饅頭が好きだったって訳 ある日、私はいつものように花畑でのんびりしているゆっくりを虐めていた その時に虐めていたれいむ種の言葉が未だに頭から離れないの 「れいむたちだってがんばっているよ!だからゆっくりしてよ!!!」 その言葉が契機となったのか、私はあの悪夢を見るようになった ゆっくり達は数ヶ月前の様にあっさり潰れる それでも私相手に圧倒的な数、物量作戦で圧倒する 最近のゆっくりは手触りは心地よい癖に頑丈になり 私の力を持ってしても雨の日以外は潰せなくなってしまった それに…最近のゆっくりは極めて少量の雑草だけで満足するようになって来た 花畑に対しても見てゆっくりする物と認識したのか食うような事は無くなったの だが私の悪夢はどうだろうか、ゆっくり達は脆弱で食欲は留まることを知らない そして私は何かとんでもない物にのしかかられて その目で私の花畑が崩壊する様を見せつけられることになるって事よ あのれいむは私に友達になって欲しかったわけ? それともゆっくり出来る場所を提供して欲しかったの? とりあえず考えていても仕方ないので寝室を出る事にする 「おねえちゃん、ずいぶんとゆっくりしてなかったけどだいじょうぶ?」 居間に入るなりゆっくりありすが出迎えてきた 私はあの悪夢を見てしばらくした頃 思い切ってゆっくりと一緒に暮らしてみることにしたの とりあえずその日に花畑で最初に遭遇したゆっくりありすを拾ってきた訳 別に家族からは独り立ちしたらしく問題は無いと思うわ どうも彼女は家族で姉の立場にあったゆうかと私を重ね合わせているみたい そのためか私はおねえちゃんと呼ばれている、まあまんざらでも無いわ 「ええ…いつもの事よ……」 「おねえちゃん…もうそろそろゆっくりできるようになろうよ……」 思えば私が悪夢にうなされているのを見てありすはどう思うのだろうか 確かに人がうなされているのを見るのも面白いものでは無いと思うわ 「そうね…そろそろ悪夢の原因を突き止めようかしら」 とりあえず朝飯を食べた私はありすを連れて花畑を見に行くことにした 私の花畑、恐らく幻想郷でここまで花が咲き乱れているのはここだけじゃないかしら? そんな花畑に紛れて妖精やゆっくりの姿も見える、ここの住人って所ね 何だかんだ花の世話をしてくれたりするから邪魔ではない 「きょうもいいてんきだね!!!」 「そうね……」 花畑を散策しているとあるゆっくりの姿が目に入った 私に酷似したゆっくり、ゆっくりゆうか ゆっくりにしては珍しいことに植物を育ててゆっくりする種類ね 単体でもそれなりには強いらしいけど今のゆっくりには関係ないわね それから、一部のゆうかは育つとのうかりんと呼ばれる個体になる 私も驚いてしまうくらい植物を育てるのが上手いの 彼女等が教育してくれたのもあってここに住むゆっくり達は みんな揃って植物を育ててくれる、数ヶ月前とは大違いだわ 私はゆっくりが寄りつかない広場があるのに気がついていた そこは日向ぼっこにも最適なゆっくりプレイスと言えそうな場所の筈だ だけどそこについて聞いた所、ゆっくり達は口々にこう言ったの 「なんだかあそこはゆっくりできないよ!!!」 何故ゆっくりできないのかしら、私は今までの記憶をたどってみる 思えば数ヶ月前、私の花畑に巨大まりさが率いる群れがやってきたんだっけ その巨大まりさはタチの悪い性格で私の花畑を乗っ取ろうとしたの まあ巨大でも所詮数ヶ月前のゆっくり あっさりと群れを捕縛、ここでは言えない方法で群れのゆっくり全てを処刑 巨大まりさもこの広場に生き埋めにしてやった気がするわ まさかとは思うけどね……可能性の一つとしては否定できないわ 私はかたっぱじからゆっくり曰くゆっくりできない場所を廻ってみた そのどれもが過去に私がゆっくり相手に鉄仮面も真っ青な方法で 処刑していった場所、思えば悪夢でもゆっくりの湧く場所は そう言った場所の近くだった気がするわ とりあえずそれらの場所でゆっくり達の供養をしておく事にしたの あいつらはあいつらで一生懸命生きてきた 私の様な理不尽等相手にその脆弱な体で頑張った結果が 今の幻想郷のほとんどの妖怪を相手にしてもくたばりそうに無い 頑丈な体と精神を併せ持ったゆっくりなのだから 今ならあのれいむが言っていた言葉の意味もわかる気がする 確かにゆっくりは頑張った、だけどれいむはもうその結果を見ることができない どうすれば…れいむに結果を見せてやれるの…… 日も暮れてきた頃、私は別荘に帰る事にした 疲れてしまったので今日はとっとと風呂に入ることにするわ 「気持ちいいわぁ……」 「さっぱりー!!!」 とりあえずありすも一緒、同居しているゆっくりの体くらい洗ってやらないとね 「あぁ…疲れも吹き飛ぶって……ありす何処に吸い付いてるの!?」 見ればありすが私の胸に吸い付いていたの、 「え?…おねえちゃんのむねがおいしそうだったんだもん!!!」 「ば…馬鹿ッ!私の胸から美味しい物は出ないわ!」 「でもあまいんだもん!おいしいんだもん!!!」 ヤダッ…気持ちいぃ…変な物食った覚えは無いんだけどなぁ…… もし本当に母乳か何かが出てたらありすは妖怪に近づくんじゃないの? まあ私には関係ないと思うけど…駄目ッ…癖になる…… 散々胸を吸われた私はベッドにありすを持って行くことにしたの 「ゆ?おねえちゃんのべっどでねるの?」 「そう言うこと、ちょっと付き合って貰うわよ」 今まではありすのおうちを作ってやってそこで寝かしてたけど 今日ばかりは特別、夢に出てくるれいむにありすを見せてやりたい ありすにはちょっとショックな悪夢になると思うけどね それに私と添い寝してもありすが私の夢に入ってこれるとも限らない これは私の賭けの一つだったのかもね 「それじゃまた会いましょ、ありす」 「おねえちゃん、今度はゆっくりしようね!!!」 そう言いつつ、私はあの悪夢に立ち向かうことにしたの もう見慣れた悪夢、私は今その悪夢を打ち砕こうとしてここに来た 「ゆっくりしてよ!!!」 また湧き出てくるゆっくり共、だけど心なしかその数は少なく見えた 「ありす…しっかり掴まっていて」 「おねえちゃん!ゆっくりいくよ!!!」 もう私は闇雲にゆっくりを潰していく真似はしない 私はありすを抱え、上空に飛び上がる、ここから花畑を見渡すの そうしてみるとゆっくりが湧いて出てくる箇所がいくつか やはり私が過去にゆっくりを大量に処刑したスポットね 見たところ今までと変わらないスピードでゆっくりが湧いて出てくるのが あの巨大まりさを埋めた広場、私はまずあの広場に向かうことにしたわ 黒いもやからゆっくりが湧き出てくる、私はそこに一筋の閃光を撃ち込む 「いい加減に黙りなさい!」 ゆっくりの増殖が止んだ、私はその隙を見逃さずにもやに手をかける 「わかってるんだから…出てきなさいよ土饅頭!」 私が引っ張るとずるずると巨大まりさのなれの果てが出てくる 「ゆぅ!いくらなんでもゆっくりしてないわ!おねえちゃん!!!」 「わかってるわ……こいつを止めるのも目的の一つよ!」 その瞳に邪悪な意志を込め、私に向かって口を開ける 「今まで気付いてやれなくて悪かったわね……」 私も日傘を巨大まりさに向ける 「さあ、その憎しみを私にぶつけなさい!」 巨大まりさの口からどす黒い何かが発射され、私は光を以てそれを消し飛ばす あふれた光は周りのゆっくりをも浄化し、花畑に光を与えたの 花畑に残ったのは私とありす、それに出す物出してペラペラになった巨大まりさの皮 「後はれいむね……」 「おねえちゃん!上からくるぞ、気をつけろ!!!」 わたしはありすが向いた方向に目を向けると何かが落ちてくる 私はそれを咄嗟に避け…られなかったわ…… 「酷い……足だけってのも中々痛いわね……」 「おねえちゃん…ひょっとしてこのこがおねえちゃんのいっていたれいむなの?」 そのれいむは、過去に私が見たれいむより大きくなっていた むしろ巨大れいむと言った方が正しいんじゃないかしら 「ゆっくりしてよ!!!」 「ゆっくりしてるわ……その前に退いてくれないかしら……」 「ごめんね!!!」 私の上から退く巨大れいむ、これでまともに話し合えるはず 「紹介するわ、私の友達のゆっくりありすよ」 「ゆっくりしていってね!!!」 「あなたが思っているほど、今のゆっくりはヤワじゃないわ、安心して……」 それを見た巨大れいむは何かに安心したかのような顔をしたの 「ほんとうにゆっくりしたありすだね!れいむもあんしんしたよ!!!」 そう言いつつ消えていく巨大れいむ、未練は晴れたという事かしら 「できれば…れいむもおねえさんといっしょにゆっくりしたかったなぁ……」 気がつけば私はありすと共にベッドの中に潜っていた これほど爽やかな目覚めを体験したのは何ヶ月ぶりなのかしら…… 朝食を摂った私はあの広場に向かうことにした そこで見たのはぽっかり空いた大きな穴 そこを覗いてみると何かゆっくりっぽい声がした 「気になるわね……引き上げてみようかしら……」 穴の底に降りてみるとそこにはぺったんこになった巨大まりさの皮があった 夢の中で出す物出したって所? 「ゆっくちしちぇいっちぇね!!!」 ……? 「ゆっくちしちぇいっちぇね!!!」 私の足からゆっくりの声がする、ひょっとして踏んじゃったのかしら? 靴の下を見るとちっこいまりさがいるじゃないの ひょっとしてあの巨大まりさ? 本当に出す物出したせいで赤ゆっくりになっちゃったのかしら? 私はまりさを抱え、穴を出ることにした とりあえず穴は埋めておくことにする 開けておいて落っこちるゆっくりが出ても面倒だからね 穴を埋め終えた私はまりさを別荘に連れて帰ることにした 別荘でありすがこの子を見たときどんな顔をするのかしら 私は別荘のドアに手をかけた 「ゆっくりしていってね!!!」 そこには頭から茎を生やしたありすがいたの 「ちょっと…その茎どうしたの!?」 「あさおきたらいつのまにかはえてたんだよ!!!」 その茎にはれいむ種が一匹…まさかとは思うけどね…… 一気に同居するゆっくりの数が三匹になってしまった私 これからもずっと一緒にゆっくりしていきたいものね…… 今までに書いた作品 ゆっくり信仰していってね!!! レミリアの気まぐれ レミリア編 パチュリー編 アリスとゆっくりありすの生活 その3まで ビグ・れいむ てんこと永江さん 永遠亭のゆっくり研究施設取材 本格的 パチュムキュレスリング オンバシラキャノン (明後日の方向を見て考えている。) 幽香さんが、大好きなんですねー、わかるよーw 私も大好きなんです♪ 世界に幽香大好きっ子がまた一人……ニヤリ -- ゆっけの人 (2009-01-02 18 52 53) 名前 コメント
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前 ゆっくりちぇんを飼ってみた そのに 初雪月 寒い日 雪が積もったので、アパートの敷地内を雪掻きすることになった。 といっても、玄関から門扉までの、普段通る道を除雪するだけのことなので、 除雪などと言い切ってしまえば雪国の人から見れば怒られるかもしれない。 家のちぇんは寒いのが嫌いなのか、部屋のストーブの前から動こうとしない。 アパートの住人総出でやったので、雪かきは午前中の時間帯に終わってしまった。 暇なので、余った雪を集めて雪だるまを作ることにする。 一人で作っていたが、お昼ごろには一メートルくらいの雪だるまが完成した。 ちぇんを半ば無理やり庭につれてくると、雪だるまが気に入ったのか、 目を輝かせながら雪だるまの周りをうろうろしている。 そのうちジャンプして雪だるまの一番上に座り込んだ。 おい、何で自慢げにふんぞり返っているんだよ。 開口一番、「わかるよー」だって。 鼻血出た。今なら八雲藍様の気持ちがわかる気がする。 次 ちぇええええん!!!俺みたいに風邪引くなよ!!! -- 名無しさん (2008-11-10 12 33 09) くぅ…鼻血が……。 -- 名無しさん (2008-12-11 21 36 50) ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!! -- 名無しさん (2012-07-26 07 20 10) 九尾「ちぇぇぇぇぇぇぇん!!」 ナルト「!?」 -- 名無しさん (2012-12-18 07 16 56) 名前 コメント
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バイクのいないわけ 初出 【長編】東方AA作品スレ【短編】 よいこのゆっくりせつわ 「バイクのいないわけ」昔々、地上には車というものがありました _,,....,,_ ..,,-''" `'' 、 ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 _..,,-" rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 "-..,,_r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ ,i!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ ( `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ンレ'i ノ __ y' ノ !'" ,___, "' i .レ' / __ ノノ ( ,ハ ヽ _ン 人! /\ イ ( ( ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ! ____ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | ────── | | ,-─-、 . ,-─-、 | _____ |_____|_/ ,-、ヽ____/ ,-、 ヽ_| ヽ 丿 ', -' ノ ヽ ', -' ノ車にはたまに事故もありましたが,,r' ゙i\ 、,r'´  ̄ ̄ ̄`゛''┘., ――――――――――― ,r' ,r' 、 ,. `' 、 ,'.,,_、イ ,r'l、\ j ,r'l , !、 ――――――――――― { } 'レ' r=- レ. |/(,. ト゛'、`'、 ――――――――――― ‐ .l'''` ゙i r=;ァ' ,.! } (,,,_,,、 l ゙i '‐=ー 'ト,.,r'レ ―――――――――――, 'J゙i ,ベi ,' '{, } ――――――――――― レ'ル人 ,r' 「レ`' ゛ ) _ ,. ,r' `i~レ 、.' ̄ ̄二二二二二二二二二二二二二二二´___ノ. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | 店 腐 豆 々 文 | | | ,-─-、 ,-─-、 | |. |_/ ,-、ヽ____/ ,-、 ヽ_|___/⌒ヽ そ ガッ ', -' ノ ヽ ', -' ノ ヽ /.,.,.,.,.,.,.\ て `ー一'  ̄ `ー一' (; ; ; ; ; ; ;; ; ; ;ノみんなは割と楽しく乗っていました しかしある時”ゾク”が現れて・・・ _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 ノ ! ; ! i'´ .i 「三ミy、 ;.' '; _!, ,! ! /、!_ ,i ,i ヾ三ス、ヽ、 ,' '; L./ |__」/!_」__ ソ ,.イ | ヽ ヒ二ユ i ,' !7´!ハ '! ,ハ`Y! / ,' ”勝負”しようぜ・・・ r‐く三彡ヌ>、 !_ハ_! ,ハ. ,!り '、_ノ ノ !コ ir——ァ',.ニニニヾシイ ト、 ソーr' !'" ,-、 "''r'´二.ヽ ', . げんそうきょう` ̄ン/ ....... ヽヽ! |、| _ ;' ノノ>.、.,_ ┘ _,. イ/´ _iノヽ i. この土地 を賭けてな・・・! | | ...... | |! | `>z'"´-—- `丶´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ 、ヽ ノノ\>イ'´ . . . `ヽヽ,' レ' i iヽ._/ レ' >`.三三彡',ィン'´// .. .. ヽヽ | ! (二`ヽノヽ_ ゝミヨf´ / . . .| | . ..... .. | | | | ) `i Y´_,.]、_r' . . / 〉 〉__/ . . . | | . .. ... | | | !| / !゚?D゚) ', ̄`ヽ 〉,l | 、\ . . . . 、 、 . . . ,' 'ト、_>イ/ィ彡-ミヽ〉 ,. -t_ . . . . . | /,.-<{\\ . . . .ヽヽ、 //`7ニニ7ム===、 l_)< ̄下'´三`ヽ. . . . . . |イ8 \_\\ . . . ` ` —---— ' イ ./ / . /'/ . ヾi ヽ」|》、 _!`ヾ三彡' _ _ .ノ 8 / 、 、`'ーミ` . . .‐---‐ . '´ ./ / . /| | . . ....... .||_ノミ彡ヘj勝ったら自分もここで走らせろと言うのです さあ困りました。・爆音の出るバイクで暴れられたらゆっくりなんて出来ませんそこでみんなは話し合いをします マジやばくね?どうする? ______ _______ | | ここは強制排除でもしますか? ノノ ,、 ,----、 / _,,...,,......_ ヽ _ ,,....,, _ // ヽ, | | ̄\\/ / \| / \ ,.└''"´ ̄ ̄ `ヽ、 \\ ),/ ./ ∩∩∩ / \,. '´ γ、、 ヽ ヽ / ヽヽ // \ ∩∩∩ 〈 /\ / ゙i;\__O○ /、lヽ ト、_,,.',,' 「\ // ̄7 ヽ ∩∩∩ '、.| ゙i // ̄ ̄ ̄  ̄ ̄\ァ'レ' { / ̄ ̄ヽ r-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ____ ______ _/ ゙ト、ィ( λ/ `'''l. ‐ ,. -──---- 、_ ,.ィ''" ̄ ̄`-ゝ 、_ イ ,---─ー'''゛゛`´r´ |)) ((|\ l 、,,.'" `ヽr-‐'7 ヽ、ン、 'ー─r"" )'', / ヾ、 ,ソ \ ,'" i └ - ヽ i !, (´ ノ`ヽ \______/ ( i i }^ヽ、 =', `'i 当店自慢の餃子を ノ ) ) ル`) r'´ノ\ へ_ゝへ__rへ__ ノ_ヽ へ / ノ ハ } \ | i | あげてみる! / ハ) / ) )( ∪ /ヽ/ \ i / ゝ-'‐—´"v` ヽ、 / }! i ヽ i | | ノ ハ .( ハ.,\,ヘ-'ヽノ⌒、_,r‐'⌒ヽノ/ / ハ ハ/ !\ ∪ 〈〈{_ ノ } _」 | | | へ (. `' ) ) ソ ∪ ⌒Y⌒Y⌒Y´-/l ハ ハ ノ∪ ヽ⌒Y⌒Y´,イ| ||イ| // ` ( ) 〈,.ヘ レ i ハ 〉 --‐ ´ ルレ レ´`〈 ゝ ( ( l l 丿 丿ノ ノ ∧ ヘ ∧ うー?うーお姉ちゃんの「BAD AUTUMN」に入れて懐柔を・・・[[東風谷 早苗3]] // ヽ, ,.└''"´ ̄ ̄ `ヽ、 ,. '´ 、、 ヽ ヽ ノ , lヽ j /、lヽ ト、_,,.', r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ' { } わたしに考えがあります { !、 l rr=- / `'''l. ‐ .、 レヽ.,ト' ー=‐' / l 、,,_,,ノ ,}' ', /ヘ, /レ' ,/ ‐、 7'´レ1 ヽ 人ル'レ' 'i、_ レ〜i` ヽ 、_ ( " _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 ノ ! ; ! i'´ .i 「三ミy、 ;.' '; _!, ,! ! /、!_ ,i ,i ヾ三ス、ヽ、 ,' '; L./ |__」/!_」__ ソ ,.イ | 、__人_从_人__/し、_人_入 ヽ ヒ二ユ i ,' !7´ \ /`Y! / ,' 、_) r‐く三彡ヌ>、 !_ハ_! ,ハ (ヒ_] ,___, ヒ_ン ) !コ i _) 緩慢は消毒だ〜っ!!r——ァ',.ニニニヾシイ ト、 ソーr' !'" )vvノ r'´二.ヽ ', . )` ̄ン/ ....... ヽヽ! |、| _ ;' ノノ>.、.,(__ン _,. イ/´ _iノヽ i. '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ | | ...... | |! | `>z'"´-—- `丶´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ 、ヽ ノノ\>イ'´ . . . `ヽヽ,' レ' i iヽ._/ レ' >`.三三彡',ィン'´// .. .. ヽヽ | ! (二`ヽノヽ_ ゝミヨf´ / . . .| | . ..... .. | | | | ) `i Y´_,.]、_r' . . / 〉 〉__/ . . . | | . .. ... | | | !| / !゚?D゚) ', ̄`ヽ 〉,l | 、\ . . . . 、 、 . . . ,' 'ト、_>イ/ィ彡-ミヽ〉 ,. -t_ . . . . . | /,.-<{\\ . . . .ヽヽ、 //`7ニニ7ム===、 l_)< ̄下'´三`ヽ. . . . . . |イ8 \_\\ . . . ` ` —---— ' イ ./ / . /'/ . ヾi ヽ」|》、 _!`ヾ三彡' _ _ .ノ 8 / 、 、`'ーミ` . . .‐---‐ . '´ ./ / . /| | . . ....... .||_ノミ彡ヘj // ヽ= ,.└''"´ ̄ ̄ 二ヽ、 ,. '´ 、、 ヽ = ノ , lヽ j /、lヽ ト、_,,.', , =、 , - 、 おお、対決対決 r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ' { }-{ }-{ 三 { !、 l rr=- 三 `'''l. `''' `''' レヽ.,ト' -=‐' ニ l 二 { ,}' ', /ヘ, /レ' ,三 ────── '´レ1 ヽ 人ル'レ' ____ レ〜i` ヽ 、_ ( " ____ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ i | | 三 ────── | | ,-─-、 . ,-─-、 ニ _____ |_____|_/ ,-、ヽ____/ ,-、 ヽ_─ ヽ 丿 ', -' ノ ヽ ', -' ノ  ̄ `ー一'  ̄ `ー一'そして結局、正面から速さを競い合う事になりましたしかしずっと大きく早い相手に対しどう戦うのでしょうか コース 丘 丘 丘 丘 丘_/\__/\__/\__/\__/\_勝負は始まりましたが・・・ // ヽ, ,.└''"´ ̄`ヽ、 ,.'´ 、、 ヽヽ ノ lヽ j /、lヽト、 .', h'´ r'"イ .ノ\|r=ア '{ } おお、はやいはやい {ヽ. ,l r=- l11`○ このままではまけてしまいます o´レ1ヽ '、 ー=‐' 人ル `。 7' レ〜' `--, ヽ、. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | 正 面 | | ,┬、 ,┬、 | |_| | |_____| | |_| | | | | | | `一' ゛一´ _,,..-- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ _!_ ,! ! /_! ';`ー゚) '、 ノ ! ゝ、 |__」/_」_i'´ .i ;.' '; rr=-, r=;ァ .,i ,i トロいな・・・これならヨユーで仏恥義理だ ,' '; "" 'ー=-' " ソ ,.イ | i ,' ! / / !_ハ_!⊂/\__ !コ /丶2 |Σノ / //7ゝ〇 ノ\ フオオオォォォン (_///⌒γノ/___) /// ///ノ |/ /// / // V ノ案の定バイクに力負けして抜かれてしまいましたさなえは次の丘に向かいます ,, -‐ ''  ̄ ̄" '' o 、 - / ハ` .o ';, ,/ |,,.ノ | ! ? / ! ; ! i ';,;.' '; ! .! |__!_ ,i ,i,' ヽ --ソ_ノ-‐''—- `'ソ | ,' . !i´-— ヒ_ン ) ├┐! ,' ビキビキッゝハ_! ハ(ヒ_] " .!-,'i / i i`ーr' !'" 'ー=ョ' r'=-/ ;' '), ノi >.、.,_ ,. イ/´ ノi i /lヽ__ 三二 /"`ー'´ \ —二 〈 ,ィ ,.. ヘ 三二= V \/、 (⌒) l 二‐ 〉 r=ァ ゙Y l`ヾ、 `ゝ 三二= ヽ、__, ル'ヽ、◯、 —二 ──────── `、 (y、/`O 三二 ______ ) ( —三 ______| ̄ ̄ ̄|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i| | 最 速 三 ────────| | ,-─-、 . ,-─-、 ニ _______|___|/ ,-、ヽ___/ ,-、 ヽ_─ ヽ ', -' ノ ヽ ', -' ノ  ̄`ー一'  ̄ `ー一'しばらくして次の丘を見ると、そこにはカーで走り抜けるきめぇ丸の姿が! __,,,.....,,,__ ―――――――――― ,. '"´ `'<`o、_ / \-、) ―――――――――― / _/_ `ヾ. ―――――――――― / / /_」_`'/! /| ', ふ、フン・・・ / / /'rr=r |__/ | .! ! いつ抜いたか知らないが ―――――――――― /| ,'..| / -=;|`/| / スピードはこっちの方が上よォ! ―――――――――― `| / (ハ U '‐=ー レ'_]' ,' ,' ,ハ ,'|/ ―――――――― ///ノァl / 、``>r--‐ ´ノ ( | | |/\ /⌒\──────────── | ノ^ | 早 |///// \───────────── _--_ ,ゝ ヽ \ / ̄ ̄ ̄ ̄.\ |\ \ /\ jjjj 二二) | ()) ,-,,, |三\ /===┬ /〈 ̄ ソ ( (_)──────────── |三 |( ヽ ヽ ヽ-´ ゝ/ )三/|_ヽ ゝ/ ) 婦瑠鬱1// /───────────── /三 \ ゝ ヽ _ / ̄ ̄/────────── (\ゝ二_\苗 ヽ ヽ  ̄/ \/ |.| |.| ヽ \\\_ \ ヽ ( ) _ / |;||' / ̄ヽ───────────── \\\ヘ \ /_ / /ヽヽヽ /| |__|、ヽ.ヽヽ |.|.\((\ _ヘ|/ / \/ニ////| ||:| || ||. | |──────────── |.| |0二\\,'ー-,'ゝノ|()ニ/////|| | 0.|. ||ゝ || | |───────────── ゝゝ_/ /{r^ttヽニニ(ニ,ノノノノヽヽ 二_ノ/.// ゝー ノ_ノー‐^ ゝー‐ノノノしかし次の丘の先にもまたきめぇ丸の姿が ,,r' ゙i\ 、,r'´  ̄ ̄ ̄`゛''┘.,――――――――――― ,r' ,r' 、 ,. `' 、 ,'.,,_、イ ,r'l、\ j ,r'l , !、 おお、おそいおそい――――――――――― { } 'レ' r=- レ. |/(,. ト゛'、`'、――――――――――― ‐ .l'''` ゙i r=;ァ' ,.! } (,,,_,,、 l ゙i '‐=ー 'ト,.,r'レ―――――――――――, 'J゙i ,ベi ,' '{, }――――――――――― レ'ル人 ,r' 「レ`' ゛ ) _ ,. ,r' `i~レ ――――――――― 、.' !、. |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|────── | | |────── | 店 腐 豆 々 文 | | _____ | ,-─-、 ,-─-、 | |. |_/ ,-、ヽ____/ ,-、 ヽ_|_____| ', -' ノ ヽ ', -' ノ ヽ 丿 `ー一'  ̄ `ー一'  ̄ ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ ゆ・・・ゆっくりと今起こったことを話すぜ! (.___,,,... -ァァフ| |i i| }! }} //| 『さなえがきめぇ丸を抜いていたと |l、{ j} /,,ィ//| 思っていたらいつのまにか抜かれていた』 i| !ヾ、_ノ/ u { }//ヘ |リ _,!V ,ハ | | な… 何を言っているのか わからねーと思うが fト(ヒ_] ヒ_ン ) |, タ人 おれも何が起きたのかわからなかった… ヾ|"" ,___, ""| ヽト ヽ ヽ _ン | ヾl 幻術だとか幻想郷最速だとか \ _ _/ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…さなえは—二度と抜き返すことが出来なかった暴走族とサザエさんヘアーをした何かの中間キャラとなり永遠にきめぇ丸に負け続けるのだ何度ぶっちぎっても次の丘では先を行かれているので—そのうちさなえは戦うのをやめた _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 ノ ! ; ! i'´ .i ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i ここにこんなコンジョー入った奴がいるとはな・・・ ,' ';| ̄`-´ ̄ ̄ ̄|)ーソ ,.イ | i ,' !|.__/ "丶__/ .! / ,' 今回は完敗だ じゃあな・・・ !_ハ_! ,ハ"" ""U !コ i ソーr' ! ,___, r'´二.ヽ ', ;' ノノ>.、.,_ ,.イ/´ _iノヽ i i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ こ二、ヽ,ハノ こうして、バイクの騒音危機は去りました。しかしきめぇ丸はどうやって勝ったのでしょうか _,,....,,_ _-''" `' 、ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ バイクに馬力で勝てないはずなのに,' ノ !'" ,___, "' i .レ' どうやって何度も抜いてたんだ? ( ,ハ ヽ _ン 人!,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ // ヽ, ,.└''"´ ̄`ヽ、 ,.'´ 、、 ヽ ヽ ノ lヽ j /、lヽ ト、 .', h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ } 地の利と文字通りわたし自身を使ったんですよ {ヽ.,l r=- l11`○ ´レ1ヽ'、 ー=‐' 人ル `。 7' レ〜' .、 / ,-'、 ) ( _,,....,,_ _-''" `' 、ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ 地の利はともかく自身・・・`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ そういえばなんか縮んでないか?,' ノ !'" ,___, "' i .レ' ( ,ハ 人!,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ // ヽ, ミシ ,.└'';"´ ̄`ヽ、ミシ ,.'´ 、 、 ヽ ヽ; ミシ ; ノ lヽ j /、lヽ ト、 .', ; つまりこういうことです h'´ r'"イ .ノ;\| .レr=;ァレ'{ } r'¨´ ̄`ヽ.,l rr=- l11`○ -ーィ,_ノ ー-=;=‐´ 人ル `。 __/ と \ ; /ノ;ノ ヽ二,ノ ( ミシ // ヽ, バイン ,./ ヾ \ ,.└''"´ ̄`ヽ、 ,.ノ´ ̄`"''┘.、 ,.'´ 、、 ヽ ヽ. / / 、、 `、 ノ lヽ /、lヽト、.' . '.、ト/lノ\ /l ヽ、 r'¨u ̄`ヽ h'´ r'"イヽノ\/r=ァ レ' { } { } 'ルr=-丶/ヽ/ト、゛`ァ `' u; -ーィ,_ノ{ヽ ., l/ r=- __, / l11`○ ○'从l丶ゝ 、__, r=ァ Y,.ノ' }__/ とu /´ レ1ヽ  ̄ ,ヘ/人ル `。。'ル人丶ゞ  ̄ _ノ1、!`ヽ! ヽ二,ノ 0 レ〜' ー—‐'"´. .\/.゛'`ー—‐' '〜、! 0 _,,....,,_-''" `'' ..、ヽ 丶 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 _人人人人人人人人人人人人人人人人_ rー''7コ-‐'"´ ',`ヽ/`7 > うわあああああああああああああ!!<r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' ( ,ハ |,r-r-| 人!,.ヘ,)、 )>,、 `ニニ´,.イ ハ // ヽ, // ヽ,└''"´ ̄`ヽ、 // ヽ, ,.└''"´ ̄`ヽ、 ヽ ヽ 一言で言えば // ヽ,,.└''"´ ̄`ヽ、、、 ヽ ヽ ト、 .', 「分身で抜いたと見せかけた」 // ヽ,,.└''"´ ̄`ヽ、 ヽ ヽ、lヽ ト、 .',ァ レ'{ } ,.└''"´ ̄`ヽ、 ヽ ヽlヽ ト、 .',.r=ァ レ'{ } l11`○ ,.'´ 、、 ヽ ヽlヽ ト、 .',=ァ レ'{ } l11`○ ル `。 ノ lヽ j /、lヽ ト、 .',=ァ レ'{ } l11`○ 人ル `。 h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ } l11`○ ル `。 コースには丘がいくつもあったでしょう {ヽ.,l r=- l11`○ ル `。 (/ ´レ1ヽ'、 ー=‐' 人ル `。 その丘ごとに分身を置いて 7' レ〜' .、 / 抜かれたら,-'、 ) ( / 先の丘の分身がスタートする 丘 丘 丘 丘 丘_/\__/\__/\__/\__/\_スタート ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ それぞれのきめぇ丸が居た地点 __,r'l\ / `'ー´゛゙i 後は抜かれたら隠れるようにすれば / ., ィ, 〉 ずっと抜いているように見せかけられる・・・ l (⌒) .,イi/ V ちょっとサイズが不安定になるんですが ´,.ッ´゛l Y゙ r=-, 〈 ,.◯、,r''ル / あれ、どうかしましたか?O´゙i、y) `ー'´ ) ( _,,....,,_-''" `'' ..、ヽ 丶 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ',`ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' ( ,ハ |,r-r-| 人!,.ヘ,)、 )>,、 `ニニ´,.イ ハ ,.へ___,.-ァ ヽ_ く____ゝ'、 / ヽヽ、 r| ̄ヽ、/ く_/ヽY__ ̄7 おお、こんなところにいたのか 〈/^ヽ、''' " ̄`""/ /ヽ、__」 ` '´ ( /ヽ、| あちらでみんな待っているぞ / `'ー'ヽ. 祝杯をあげようではないか 〃 {ハ_ハ_,!V ハ レ'、i l │ i|ーー-、 レ!小(◯), 、(◯) 从|、i|、i| 、ヽ ヽ|("  ̄ 'ー=-' ̄" |ノ│つ ヽヘノ}¨ヽ こんなわけで、今でもバイクで暴走する人は(あんまり)この土地には居ないということです ありがたいですね ,.へ___,.-ァ ヽ_ く____ゝ'、 / // ヽ, ヽヽ、 r| ̄ヽ、/ く_/ヽY__ ̄7 ,.└''"´ ̄`ヽ、 〈/^ヽ、''' " ̄`""/ /ヽ、__」 ,.'´ 、、 ヽ ヽ ` '´ ( /ヽ、| ノ lヽ j /、lヽ ト、 .', / `'ー'ヽ. h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ } 〃 {ハ_ハ_,!V ハ レ'、i l │ i| いや、よかったよかった {ヽ.,l r=- ,,,,, "" l11`○ レ!小(◯), 、(◯) 从|、iゝ ´レ1ヽ'、"" ー=‐' 人ル `。 |("  ̄ 'ー=-' ̄" |ノ│ 7' レ〜' .、 / `ー.r ヾ ,-'、 ) ( / ̄_ヽ`ー-一'イ==≠二 ありがとー 餃子も試したかった まあ、荒事にならなくてよかったですよ うー♪ __ _____ ______ \\ ),/ ./ ,. -───-- 、_ _,,.. -——C○ィ )  ̄ ̄\ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 / ヽヽ // \ rー-、,.'" `ヽ // ̄ヽ ゝ○o _ ヽ 'r ´ ヽ、ン、 ,' 「\ // ̄7 ヽ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__Y //\ / \`L_ ', ,'==─- -─==', i / ̄ ̄ヽ r-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ,' / ゝ、__,..-、\  ̄`i う) i i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | _..,,-"-----'--'--'--'----------- - .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ_ | / i イ ,ヘ ヽ \ ` し' | レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| "-..,,/ ハ/トゝ人'、 人/ i ヽ ヽ; | !''" /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,___, ⌒ `! i ゝ、| 斗jナ ル ヽ、ナ‐- ',ヽ、 ハ ! \ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | ./ ;ハ| (ヒ_] \( ヒ_ン ) | ヽ; '、 / / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i T{∧{ (ヒ_] ヒ_ン ) i} リ `T ‐ヽ L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| | / |/// ,___, ///|; \ ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ _ノ ム!"" ,___, ""/ !_」 | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / /∨ VV| ヽ _ン | i | ヽ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ ゝ._ノ人 ヽ _ン ∠ノ | レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ! | ト', | | | | ノ レ^ゝi⊥.、.,_____,,...⊥´//レ `ー‐ >, 、 _,. <_Z_ /ノ/ ! | へ______,ノ 人 / ノ _,,....,,_-''" `'' ..、ヽ 丶 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ',`ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' ( ,ハ |,r-r-| 人! よいこゆっくりせつわ,.ヘ,)、 )>,、 `ニニ´,.イ ハ お わ り 本を棚に戻す
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各キャラ紹介文 魔理沙 ここは まりさの AAを ほかんしておく ぺーじ。 したのりんく から とんでね _,,....,,_ _-''" `' 、ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ _人人人人人人人人人人人人人人人_,' ノ !'" ,___, "' i .レ' > ゆっくり補完していってね!!! < ( ,ハ ヽ _ン 人!  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ +ゆ.魔理沙 その1 ゆ.魔理沙 その1 ■帽子の先もよろしくです ■左向き魔理沙 ■5方向魔理沙 ■乙なんだぜ ■ゆっくりの極意を語るぜ ■ゆっくりとはなんだろう ■ゆっくりした結果がそれだぜwwwww ■むーしゃ♪ むーしゃ♪ ■見つめる魔理沙 ■まりさをナデナデ ■魔理沙がゆっくりと 7GET ■マスタースパーク ■街破壊 ■夜神月 ■少女休憩中? ■…病気でした ■ミッシングパワー! ■桐雨魔理奈 ■爆笑 ■…と思うゆっくりであった ■2本足 ■インタビュー ■ぷぎゃー ■飲み物片手に聞き流し +っ.魔理沙 その2 っ.魔理沙 その2 ■NO THANK YOU ■魔理沙とパチュリー ■魔理沙とアリス ■魔理沙とレティ ■眠い魔理沙 ■吐き捨て ■ラブレター ■石田衣良 ■キター ■魔理沙ハウス ■魔理沙と魅魔 ■スタンド ■だが断る ■プププ… ■ロゴ系魔理沙 ■するめ ■魔理沙の歴史 ■うふふ魔理沙 ■グラサン ■霊夢と比べて全然はやらなかった… ■ツッコミ待ち +く.魔理沙 その3 く.魔理沙 その3 ■そーなのかー ■ふくれまりさ ■等身大激エロ魔理沙人形 ■うー! うー! ■東方地霊殿の魔理沙とにとり ■ただし、マスパは目から出る ■魔理沙の誓い ■まるでバルタン星人だぜ ■スフィンクス ■郵便受け ■好奇心がツンツン ■スベスベマンジュウガニ ■イタリア産のゆっくり ■ポージングに悩む魔理沙 なんと奇遇な ■ゆっくり閉じ込めてね!!! ■ライドアーマー ■おお、モアイモアイ ■ケロ帽かぶってみた ■楽器片手に号泣 ■非常口 ■ビグザム ■無念の涙 +り.魔理沙 その4 り.魔理沙 その4 ■オーレリーズサン ■超魔理沙 ■またもやTMA ■褌 ■何をやっても無駄なんだぜ○スタンド ○残像 ○侵蝕 ○分裂 ■スィー ■ブーツまりさ ■ないない ■ハムハフ ■ガチャピンとムック ■手紙○なんちゃって ■無茶しやがって… ■キモい二本足 ■クマーと魔理沙 +し.魔理沙 その5 し.魔理沙 その5 ■カンペ ■ふくれまりさつねり ■ま゙いざの゙おどっどぎがあぁ!!! ■ふくれまりさ改変大会 ■ゆっくりの出産 ■異色コンビ ■歩きふくれまりさ ■まりさ猫 ■バーッカじゃねえの? ■老化 ■ゾンビ ■バウンド ■イイハナシダナー ■ブーン ■焚書 +て.魔理沙 その6 て.魔理沙 その6 ■一粒で3メートル ■まりさとありす ■よぞら ■暴君とまりさ ■東方妖色夢1 ■東方妖色夢2 ■おことわり ■ヒダリヲミロ ■表へ出ろ ドナルド ■残像 ■生涯現役だもんで ■否定 ■ゆっくりしてる場合じゃねえ ■ニガリ ■きめぇ鏡 ■6つのキノコ ■戦闘機 ■イボコロリ +い.魔理沙 その7 い.魔理沙 その7 ■出て行ってね ■まりさは悪くないよ ■嘲笑 ■マスタースパーク大全 ■ワイルドワイバーン ■ありさんとまりさん ■ねるねるねるね ■まねっこ ■解ってるんだぜ ■バカにしないでくれる!? ■ゆっくり眠る ■おさげ歩行 ■やれやれだぜ ■移動形態 ■ピチューン ■絶壁 ■マリーホワイト +っ.魔理沙 その8 っ.魔理沙 その8 ■ズバッ! ■マジック ■魔女の宅急便○Toアリス ○Toパチュリー ○To霊夢 ○To幽々子 ○To藍 ■アリスの真似だぜ ■あたりつき ■ばくだんとまりさ ■ゆっくりのゆっくりのゆっくり ■大福の夢 ■油断大敵 ■トラウマタワー ■ねろ +て.魔理沙 その9 て.魔理沙 その9 ■走れまりさ ■巨大正面魔理沙 ■ク魔理沙 ■巨大魔理沙左向き○恐怖顔 ■利根川魔理沙 ■イメチェン ■マトリョーシカ ■ストレイト・クーガー ■ありそうでなかった釣り眉 ■四足歩行 ■Q-joy ■バナナダイエット ■ゆっくりの成長(魔理沙編) ■ゆっくり魔理沙Ver.0.5 ■オプーナ ■着ぐるみ ■当店自慢の一口餃子です。 ■かっこいい魔理沙(ドム) ■核保有 +ね.魔理沙 その10 ね.魔理沙 その10 ■着ぐるみその2 ■グラディウス ■ハロウィン ■そのとき、魔理沙に電流走る! ■ウィッチ ■吸引力の変わらないただ一つのゆっくり ■整形外科 ■メシウマ状態 ■チャリーン ■つよし ■たかし ■たかし2 ■けんじ ■けんじ2 ■テーレッテー ■覇王翔吼拳 ■萃化 +!.魔理沙 その11 !.魔理沙 その11 ■はいはい、どーもry ■クリスマス ■道化帽 ■体躯 ■ワンペア ■巨大魔理沙(ドラえもん風) ■こっちくんなの続き(Ver.早苗) ■こっちくんなの続き(Ver.静葉) ■うふふ魔理沙ときゃはは魔梨沙 ■きゃはは魔梨沙 ■山崎渉 ■切なくなるからやめろ ■北斗の拳 ■ホワイト黒マン ■お雑煮 ■波乗り ■キリン ■ヘーベルハウス ■片腕有角のオーレリーズサン +!.魔理沙 その12 !.魔理沙 その12 ■猫 ■にちょりとまりさ ■エビフライを食す ■かわいい魔理沙 ■かわいい魔梨沙 ■キン肉マン魔理ポー沙 ■“秋☆枝”魔理沙 ■BLAME! ■魔理沙ちゃんウフフ ■元氣―杯 ■マスタースパーク その2 ■正面顔 ■見上げる ■シリーズ別イラスト ■まりさのほっぺってやわらかそうだよな ■満面の笑み ■整形魔理沙 ■台車 ■( Д ) ゚ ゚ ■吸い込み +!.魔理沙 その13 !.魔理沙 その13 ■ヤンキー座り ■魔女の鍋 ■ハロウィン仕様 ■ちょっとキノコ狩りいってくる ■おきる ■俺魔理沙じゃない ■ワイングラス片手に ■リリーホワイトブラック ■ねぼう ■パワーを集中 ■痛車 ■衝撃的ななにか ■鮭チャーハン ■ウーッフッフッフッ ■幼女魔理沙 ■リラックス ■箒にまたがって ■顔長魔理沙の上向き ■90度回転 ■腕の方が本体 ■体育座り ■ヨコマリ ■アイーン○鼻絆創膏 ■フランス人 ■冷たい視線 ■乙弁 +!.魔理沙 その14 !.魔理沙 その14 ■マリー・ポッターと水蜜の部屋 ■ムラムラ水 ■大胆小心な人間霧雨魔理沙(茨木華扇) ■覗き見 ■全裸待機○ヒン乳 ■ルパン ■もらいまりさ ■エキサイティング ■お札 ■ブラ ■前輪香霖 ■きのこシチュー ■髪をとかす ■真マスタースパーク ■ガッツポーズ ■魔狸沙と魔狐沙 ■グリモワールオブカセン ■パワーアップキノコの食後 ■あなた疲れてるのよ ■恥ずかしがり +!.魔理沙 その15 !.魔理沙 その15 ■すべりこみ ■しょうゆおいしいです ■まりもっこり ■グェーッ ■マリサベリー・ハーン ■丸干し泣き ■ローソク ■魔女のコスプレ ■黒歴史との邂逅 ■ブラックサンタ ■キリッ! ■魔女の宅急便 ■忘れてた魔理沙 ■霧雨の親父さん ■錬金術の禁忌 ■ギャルゲー +!.まそ絵風ゆっくり魔理沙 その1 !.まそ絵風ゆっくり魔理沙 その1 ■標準 ■左向き ■泣き顔 ■ぐぬぬ ■プッ ■むーしゃむーしゃ ■マジキチ ■へ~ ■ケツアゴ ■海賊帽 ■グラサン ■いたずらで放つ曼荼羅ふにゅー ■ゆっくりマンチョコまりさ +!.魔理沙の受難 !.魔理沙の受難 ■つねられまくる魔理沙○つねってる奴の正体 ○痛くないぜ ○感じないぜ ■殴られまくる魔理沙 ■やせがまん ■泣き ■血ヘド ■呪いの館 ■フランとレミリアと魔理沙 ■折り紙 ■哈爾濱化○地霊ニラギョウザ ■アミバ様ごっこ ■アミバ様ごっこをした結果がコレだよ!!! ■足の小指 +!.魔理沙の災難 !.魔理沙の災難 ■ヅラまで取られた ■ヅラまで取られた結果がこれだよ! ■ストーカー +!.めくるめくキノコの世界 !.めくるめくキノコの世界 ■めくるめくキノコの世界○ホンメリンギ ○ヤマザナダケ ○フニンキノコ ○冬虫夏草 ○メイマルテングダケとメイマルテングモドキ ○ニジュウイッポンシメジ ○ミシャクジエノキ ○濃烈死茸 各キャラ紹介文 魔理沙
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博麗神社にお参りに行った帰り、林道を歩いていると妙な祠を発見した。 太い木の枝や葉っぱを組み合わせて作った小屋に、ゆっくりれいむが一匹収まっている。 そしてその前には、格子状の蓋のついた木箱。 ゆっくりに複雑な工作など出来るわけないから、人間の作り損じでも拾ってきたのだろうか。 手前には枝を組んで作られた小さな鳥居?があり、ゆっくりがくぐれる程度の大きさだ。 祠に収まっているれいむと目が合うと、得意げな笑みを浮かべながら話しかけてきた。 「おにいさん!!とってもありがたいゆっくりじんじゃだよ!! ゆっくりしていってね!!おさいせんをゆっくりちょうだいね!!」 こんなことを言い出す。神社の巫女さんを模したゆっくりであることは解っていたが、 本物の真似事まで始めるとは。しかしゆっくりを崇めてもありがたいどころか、運気を吸われそうな気がするぞ。 でもまあ、ゆっくりがこんなことをしているのは何だか珍しかったので、 少しぐらいお賽銭をやっても良いだろう。人間に奪われそうな気もするが。 狭い鳥居をくぐろうとすると体がぶつかり、固定の甘かった鳥居はあっさり崩れてしまった。 れいむは「なにするの!!」と言って少し悲しそうな顔をしたが、それほど怒った様子も無いので気にしないでおいた。 そしてお賽銭箱に面白半分に木箱に小銭を入れてやる。さっき本物の博麗神社に投じた額の1/10ほどだが。 「ゆゆ~!!おにいさんありがとう!!おねがいごとをしてね!!」 うるさい巫女だな……いや、神主なのか? よく解らない。でもお参りは静かにさせてほしい。 作法に則り、手を叩いて願い事を念じる。それが済んで立ち去ろうとすると、 れいむは膨れっ面でこっちをにらんでいた。 「おにいさん!!おねがいごとをゆっくりいってね!!だまってちゃわからないよ!!」 え~……そういうもんなの? というか、お前が願い事を知ったところでどうする。 まあもう少し付き合ってやるか。 「今度資格試験を受けるんだよね。それで仕事がもらえるかどうか決まる大事なやつでさ。 もちろん勉強も頑張ってるけど、一応ゲンかつぎに神頼みもしとこうかな~ってことで。 勉強がうまくいって、試験に合格できますよーに!」 もう一度手を合わせて祈る格好をする。ゆっくりに祈るのも何かムカつくけど、まあごっこ遊びだし。 「ゆっ!ゆっくりききとどけたよ!!おにいさんはきっとごうかくできるよ!!」 お前が聞き届けるのかよ。こいつは神主兼巫女兼神様なのか? しかしたとえゆっくり相手と言えど、励ましの言葉をもらえるのは悪いものではない。 俺は少しだけ機嫌を良くすると、れいむに手を振って帰路についた。 その夜。寝る前に机に向かって勉強をしていると、窓をドンドンと叩くものがあった。 何だろうと思って開けてみると、そこには一匹のゆっくりぱちゅりーが。 「むきゅ~!!おにいさんがべんきょうのことでこまっていそうなけはいがしたから、おしえにきてあげたわ」 ……何だこいつ。あ、もしかしてゆっくり神社の差し金か? 学問成就を願った俺のところにゆっくりの中では頭の良いぱちゅりーを派遣し、勉強を手伝わせる。 それによって願いを叶えさせ、ご利益の評判を高めてお賽銭をもっと集める……と。 「お前、ゆっくり神社から来たのか?」 「むきゅ!?な、なんのことかしら?ぱちゅりーはそんなれいむ、ぜんぜんしらないわね!」 れいむなんて一言も言ってないのに……まあこれで間違い無さそうだ。 しかし人を助けて対価を貰おうというのは、ゆっくりにしてはなんとも殊勝な考えだ。 「むきゅ!とってもかしこいぱちゅりーがばかなおにいさんをかしこくしてあげるわ!ゆっくりなんでもきいてね!」 しかしもうちょっと口の悪くない奴を派遣出来なかったものか…… ぱちゅりーは文房具に混じって、机の上に鎮座している。気が散って邪魔だ。 ぱちゅりーの頭が実のところそんなに良くないことは知っているので、追い返しても良い。 しかし受験勉強でストレスの溜まっていた俺は、ちょっとだけ悪戯をしてみた。 「ふーん、じゃあここの問題がちょっと解らないんだけど。答え教えてくれないかな?」 「むきゅ!ぱちゅにおまかせよ!」 俺は使っていた問題集の中で一番簡単な問題をぱちゅりーに見せてみた。 五秒後 「むっきゅー!!むじゅむじゅーー!!」 何か変な声を出し始めた。それでも問題集にかじりつくように向き合うぱちゅりー。 しかし人間様の問題をゆっくりに解けというのは難儀な話だ。 「むっきゅーー!!むじゅむじゅーーー!!」 ぱちゅりーはそのまま溶けていった。知恵熱でも起こしたんだろうか。 机の一角に広がったぱちゅりー液を指ですくって舐める。甘い。 これは勉強で疲れた頭を癒すには良いかも知れない。少しは役に立ったな。 ◇ 後日、試験に無事合格した俺は、息抜きに林道を散歩していた。 博麗神社に学問成就のお礼をしにいったのだが、ゆっくりの方にもついでに寄ってやることにする。 ゆっくり神社にさしかかると、おばあさんがお賽銭を入れていた。遠くから様子を見てみる。 「おばあさん!!おねがいごとをいってね!!」 「そうねぇ……うちの畑が今年も豊作で、おいしい野菜が沢山売れますように」 「ゆっくりききとどけたよ!!おばあさんはおいしいおやさいをいっぱいとれるよ!!」 「あらあら、嬉しいねぇ」 おばあさんは朗らかに微笑みながら、れいむに手を振ってゆっくり神社を後にする。 ゆっくりは子供っぽいところがあるから、ああいうのは年寄りに受けが良いのかもな。 おばあさんの姿が見えなくなると、れいむの仲間らしきゆっくりが数匹周りから飛び出て来た。 「みんなおばあさんのおねがいきいた?」 「はたけをてつだうんだねー!!わかるよー!!」 「きっとちからしごとだからまりさがてきにんね!」 「ゆっ!ゆっくりまかせるんだぜ!!」 「ちーんぽ!!」 この件を一任されたまりさは、おばあさんの帰っていった方角に向けて走っていった。 ああやって参拝者の住居を特定してるんだな。 その仕事ぶりを見るため、俺はまりさに二重尾行を仕掛ける。 やがて林を抜け、まりさはおばあさんの家に着いた。おじいさんと二人暮らしをしているらしい。 二人とも家の中にいるのを確認すると、まりさはさっそく畑に侵入する。青々と茂った根菜はもう収穫寸前らしい。 しばらくゆーゆー言いながら物色するまりさ。農作業のやり方なんて知ってるのだろうか。 そう思ってみていると、突然大根を掘り返して食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 何してんだ、あいつは……初めからこれが目的だったのか? いや、おそらく神社のれいむの目的は、こらしめられるリスクを負わずに人間の食べ物を手に入れること。 お賽銭を使って経済に参加することで、人間に疎外されない社会性を獲得しようとしたのだ。 まあ、現実的に可能かどうかは別として。 しかしアホのまりさには、そんな(ゆっくり的に)遠大な計画は理解出来ないし、面倒臭い。 それより目の前に広がるごちそうの山を目の前にして、今すぐしあわせになることを選んだのだろう。 「ゆっゆっ!これめっちゃうめ!さいしょからこうすればてっとりばやいんだぜ!!れいむはばかだぜ!!」 バカがどちらかは一目瞭然だが。 俺は畑の被害が大きくならない内に現場に踏み込み、まりさを取り押さえた。 「ゆっ!?おにいさんなんなんだぜ!?ゆっくりはなすんだぜ!!」 「人の野菜を食う悪いゆっくりを見過ごすわけにはいかないな」 「ゆべえぇっ!しらないんだぜ!ここはまりさがみつけたからおやさいはまりさのなんだぜ!!」 ぎゅうぎゅうと両手で地面に押さえつける。 跳ねようとするまりさの力が伝わって来るが、人間の腕力からすれば大したものではない。 餡子を口からぶりぶりと吐き出し、悲鳴を上げながらしなびていく。 あんまりまりさがうるさかったからか、住居からおじいさんが出てきた。 「コラーッ、わしの畑で何の騒ぎだ!?」 「あ、すいません。害獣が畑を荒らしていたものですから、咄嗟に……」 「ああ、ゆっくりか。すまんね兄ちゃん、うちも畑の周りに柵を作らないといかんのぉ。 そのゆっくりはうちが引き取るから置いていってくれ。良い肥料になるんじゃよ」 ほう、それは知らなかった。最近の農家はゆっくりを肥料にしているのか。 潰れて動けなくなったまりさをおじいさんに引渡し、俺は林道へと引き返す。 まりさの餡子によって畑の土壌は更に充実し、立派な野菜が収穫されることだろう。 ◇ 引き返した俺は、再びゆっくり神社へと赴く。 れいむが「ゆっくりしていってね!!」と言うので、「はいはいゆっくりゆっくり」と返す。 「ゆっ!!このあいだのおにいさん!!」 「やあ。おかげさまで試験にも合格出来たよ」 「よかったね!おともだちにもゆっくりじんじゃをしょうかいしていいよ!! ところでおにいさん、とってもかしこいぱちゅりーをみかけなかった?」 「ん? いや、見てないな。見てたとしても、見ただけじゃ賢いかどうかなんて解らないよ」 「ゆー、そうなの・・・」 まさかぱちゅりーは家で死にましたとも言えまい。余計な誤解と揉め事が起きそうだ。 しかしれいむもこっそりと仲間を派遣している手前、大っぴらに「お前の家に行ったはず」などとは聞けないらしい。 ご利益要員が欠けたのは痛いだろうが、またどっかから補充すれば良いだろう。ゆっくりなんて幾らでも沸いて出る。 「おにいさんきょうもおさいせんちょうだいね!!」 「いや、今日は良いよ。特に願い事も無いし」 「そんなことないでしょ!!なにかあるはずだよ!!おさいせんいれてね!!」 「醜い神社だなぁ……ん?」 傷付いた顔の子供がとぼとぼと歩いてきた。俺は道を開けてやる。 れいむが子供に「ゆっくりじんじゃだよ!!ゆっくりしていってね!!」と声をかける。 子供は賽銭箱に小銭を投げ入れ、手を叩いて願い事を言った。 「村のいじめっこがぶっ倒れますよーに!!」 どうやら虐められて怪我をしてるらしい。身体も大きくないし喧嘩では勝てないんだろう。 賽銭入れて祈るなら博麗神社の方が……と思ったが、確かに博麗神社までの道のりは少し険しくて子供の足では辛い。 とはいえゆっくりにも縋る気持ちなのだろうか。 「ゆっくりききとどけたよ!!あくはせいぎにやっつけられるうんめいなんだよ!!」 「うん……ありがとう……」 れいむの言葉を気休めと受け取って力なく笑うと、少年はトボトボと村に帰っていった。 助けてやりたい気もするが、子供の喧嘩に大人が出て行くってのもね。 周囲の茂みがガサガサと揺れた。仲間ゆっくり登場かと思ったが、出てこない。俺がいるからか。 「おにいさん!!ようがないならさっさとどっかいってね!!」 れいむが体を膨らませて怒鳴ってくる。俺ははいはいと答えてれいむの視界から消え、近くの茂みに隠れて様子を見る。 俺の姿が見えなくなったのを確認すると、何匹かのゆっくりが茂みから出てきた。 「こんかいはわるものたいじだよ!!」 「わかるよー!みょんとちぇんがいくんだねー!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ふたりにかかればにんげんなんていちころね!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 子供の帰っていった方に走っていくみょんとちぇん。 俺も気付かれないようにその後ろをこっそりついていく。暇な奴だな、俺も。 結構歩いて村に辿り着く。こそこそと住人の様子を見て回っているゆっくり二匹。 やがて、いかにもいじめっ子ですといった風貌の、体格の大きな子供を見つける。 「あいつなんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「ちぇんがうしろからきしゅうするから、みょんがとどめだよ!」 「でかまら!」 気合の掛け声だろうか。 打ち合わせをするやいなや、ボサっと道を歩いていたいじめっ子の後頭部に向けてちぇんが苛烈な体当たり。 「いだっ」と呻いたいじめっ子は軽い脳震盪でも起こしたのか、その場に手をついてしまう。 そしてみょんが追撃。背中の上でぼふぼふ跳ね始める。 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「痛いっ、痛い! な、何なんだお前ら!?」 「ゆっくりしぬんだねー!わかるよー!!」 ゆっくり達の猛攻は続く……が、最初の一撃以外はあんまり効いてるとは思えない。 肩甲骨の間あたりで飛び跳ね攻撃を繰り返していたちぇんが、しっぽを掴まれて地面に叩きつけられる。 「ゆべっ!!なにずるのー!!ゆっくりやめてよー!!」 「はぁ? お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが。何やったってセイトーボーエイだぜ」 「ち、ちーんぽ!?」 みょんを払いのけ、立ち上がる少年。その瞳には苛立ちと、面白いおもちゃを手に入れたという好奇の光が輝いている。 ちぇんはしっぽを掴まれたまま、「ぎにゃあああああああ!!」と叫びながら振り回されている。 目からあふれ出る涙が周囲に飛散する。隠れているこっちにも飛んで来たので、顔についたのを指で取って舐める。甘い。 その勢いでびたーんびたーんと地面に叩きつけられるちぇん。その度に餡子を吐き出し、地面に放射状の餡痕が残る。 少年は鞭のようにちぇんを振ると、近くでおろおろしていたみょんを横に薙ぎ払った。 「ぺにずっ!?」 「ぎゃはははは! 弱っちいゆっくりごときがおれさまに勝とうなんて、百年早いんだよ!」 「やめでねー!!たずげでねー!!わからないよーー!!!」 吹っ飛ばされたみょんが、俺の隠れている近くの茂みに突っ込む。ギクッとしたが、何とかばれなかったようだ。 ちぇんは餡子を吐き出して少し軽くなり、速度を増して引き続きひゅんひゅんと振り回されている。 「やめてねええええーーー!!わからないよぉぉぉぉーーー!!!」 「あははは、これ面白いな。そうだ、お前うちの飼い猫の遊び相手にしてやろうか。 何か見た目も猫っぽいことだし、あいつもきっと喜ぶぞ。楽しみだな!」 「ゆぅぅぅうーーー!ちぇんおうちかえりたいよーーー!!!」 言葉とは裏腹に残酷そうに笑う少年の顔を見て、飼い猫もきっと彼に似て大きくて乱暴なんだろうなと思った。 その時、茂みに埋まっていたみょんが颯爽と飛び出す。その口には折れた枝がくわえられている。 ちぇんを振り回して遊ぶ少年の足元に、あっという間に駆けていき……そのまま枝の尖った折れ口で、少年の足を突き刺した。 「ちぃーーーーんぽ!!」 「い゛っ……痛っでえぇぇぇぇぇーー!!」 「みょーん!たすけてくれたんだね!!わかるよーー!!」 「ちんぽちんぽちーんぽ!」 足の痛みに、思わずちぇんを離してしまう少年。地面に落ちたちぇんは、嬉しそうにみょんの元に擦り寄る。 少年の足を見てみると、結構傷が深いみたいで血がどくどく溢れ出ている。あれは跡が残りそうだな。 ……っていうか、ちょっと洒落にならなくなってないか? 見てていいんだろうか? 血まみれの枝をくわえてなおも戦闘態勢のみょんを、泣きそうな顔で見ている少年。 やがて足を引きずりつつも、全速力で泣きながら逃げていく。 「いでぇ、いでぇよぉぉぉぉーーー!! お父ちゃーーーん!!」 「やったねーー!!ちぇんたちがかったんだよ!!わかるよーーー!!」 「ちーんぽ!!」 手負いの二匹はぴょんぴょん跳ねて勝ち鬨を上げている。 確かにあの怪我では、いじめっ子もしばらくは他の子供達に乱暴など出来ないだろう。 だがしばらくもしない内に、先ほどのいじめっ子など比べるべくもない屈強な男が現れる。 「てめえらか、うちの坊主に怪我させたゆっくりは!!」 「ちんぽ?」 「またわるものとうじょうなんだねー!わかるよー!でもちぇんとみょんならまけないんだよーー!!」 いじめっ子を撃退して自信をつけたのか、勢いよく突進していく二匹。 しかし大人の男に勝てるはずもなく、木の枝を突き刺す前に順々に蹴り飛ばされてしまう。 「ぢんっ!?」 「ゆびゅっ!なんでえええーーー!わからないよぉーーー!!」 「饅頭ふぜいが、人間様を傷付けやがって……あの世で後悔しやがれ!!」 男は少年のように甚振ることなどなく、躊躇せず二匹のゆっくりを確実に踏み潰していく。 始末を終えた男は、村の広場に大人たちを集め、何やら話し合いをしていた。 「ゆっくりが人間を襲っただって? 信じられないなあ」 「しかし現に、うちの坊主が木の枝で足を刺されてるんだ。あれじゃ当分は田んぼにも入れねえ」 「うーん、確かに子供や年寄りなら怪我をさせられることもあるかもな」 「どうする? 人間に勝てると思い込んだゆっくりが人を襲い始めたら……」 「そんな危険な饅頭がいたんじゃ、弱い者はおちおち村を出歩けもしない!」 「仕方ない、このあたりのゆっくり一斉駆除しよう。決行は明日の午後、子供や老人には外出を控えさせよう」 さあ、大事になってまいりました。まあ当然の成り行きですけどね。 ゆっくり神社のおかげで大量のゆっくりが死ぬことになってしまった。 まあ神社自体はこの村から離れた所にあるから、そこまで駆除の手が及ぶことはないだろうが。 しかし酷い話だ。俺は家に帰った。 ◇ 数日後。ゆっくり神社は人員の欠損と補充を繰り返しながら、 俺のような珍しいもの好きの人間相手にそこそこ繁盛してるみたいだった。 何度か様子を伺ってみたが、神社の運営を担当するれいむに、周囲の仲間がごはんを運んでくるらしい。 その見返りに、お賽銭が溜まった暁にはれいむがおいしいお菓子を振る舞うという筋書きだろう。 そしてついに、充分なお賽銭が溜まったとれいむが判断したらしい。 れいむは達成感に満ちた笑顔で、お堂から出てきて賽銭箱にすりすりしている。 「おかしをかいにいくよ!!ゆっくりはこをあけるよ!!」 ゆっゆっと言いながら、箱の周りを何週かするれいむ。何をやっているのか。 「どうやっであげるのおぉぉぉおおおぉぉぉぉ!?」 考えてなかったんかい。神社の巫女さんがやってるんだから何とかなるだろうぐらいの気持ちだったんだろうな。 引っ繰り返そうと体当たりをするが、元々が高さがなく横に広い形状であった上、 皮肉にも小銭が溜まって重量を増した箱はそう簡単に倒れない。 ゆぐゆぐと泣いているれいむ。開けてやろうかしらと思い始めた頃、性悪そうな一人の青年が参拝にやってきた。 れいむを無視して賽銭箱に小銭を投げ入れると、ぱんぱんと手を叩く。 「もっといっぱい虐待できますよーに!!」 「ゆ!?おにいざん!このはこをあげでね!!!」 巫女としての務めも忘れ、泣き声で参拝客に懇願するれいむ。 青年はにっこりとれいむに微笑みかける。 「いいよ、お安い御用さ。でもタダでは引き受けられないなあ」 「ゆ゛!?」 「お願い事をする時は何が必要なんだっけ?」 「ゆ・・・おさいせん・・・でもおさいせんはそのなかだよ」 「じゃあ僕が箱を開けたら、僕にお賽銭をくれるのかい?」 「いいよ゛!!はやぐゆっぐりあげでねぇ!!!」 箱を開けることしか考えていないれいむ。青年は手に力を込め、固く閉められていた箱の蓋を外す。 れいむは感激の涙を流す。 「ゆぅ~~!!おにいさんありがとう!!」 「じゃあ約束どおり、お賽銭はもらっていくね」 「ゆ?」 持参した袋に箱の中身の小銭をじゃらじゃら流し込んでいく青年。 感激の表情のまま、呆然と眺めているれいむ。 「じゃあね!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅ!!おにいざんなにずるの゛おおぉぉぉぉぉ!!! れいぶのあづめだおざいぜんがああぁぁぁぁぁ!!」 「大丈夫、これはちゃんと里の自然保護基金に寄付しておくよ。 買い物しようなんてらしくないこと考えず、森の中でゆっくりしていってね!」 疾風のように去っていく青年を、れいむは追いかけることも出来ない。 俺が捕まえるべき? いや、別にれいむの肩持つ気無いし。 それにあの青年は、本当に森のためにお金を使うことだろう。私利私欲のためではなく、 ただゆっくりを絶望に突き落とすことだけを目的に行動する人種のようだから。 まあ自然保護活動にとっちゃ、微々たるものだろうけどね。あんなはした金。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・なんでぇ・・・れいぶのおさいせん・・・」 ゆっくり神社の境内でれいむが泣いていると、周囲から仲間のゆっくりが怒った表情で飛び出して来た。 れいむだけのお賽銭じゃないんだよね。 「ちょっと!どういうことなのれいむ!!」 「はこをあけるためにおさいせんをあげちゃうなんてばかなの?しぬの?」 「ゆ゛っ!?ちがうよ、れいむは・・・」 「ちがわないんだねー!わかるよー!」 「にんげんのたべものをいっぱいくれるってやくそくはうそだったんだね!!」 「いままでまりさたちをだましてごはんをはこばせてたんだぜ!!ゆるせないんだぜ!!」 「にんげんのおねがいにつきあわされてゆっくりできなかったわ!」 「れいむはぜんぜんゆっくりできないゆっくりだね!!」 「このうすぎたないばかゆっくり!!いきてるかちないよ!!」 「「「「「「ゆっくりしね!!!」」」」」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!」 何匹ものゆっくりから袋叩きに遭うれいむ。 参拝客に気に入ってもらうために綺麗にしていた髪や肌もボロボロになっていく。 暴行に参加していないゆっくりは、れいむの収まっていた手作り小屋に体当たりして破壊し、 屋根に使われていた葉っぱや草をむーしゃむーしゃとやっている。 やめでぇぇぇというれいむの声も、罵声と悲鳴の中に掻き消える。 十数分に渡る暴行が続いた後、完全に神社を破壊しつくしたゆっくり達は、それぞれ周囲に散っていった。 残ったのはゆっくり神社本堂のわずかな建材(食べられない部分)と空っぽの賽銭箱、 ボロ雑巾のようになった虫の息のれいむだけだった。 リボンも解けていてかわいそうだったので、俺は出て行って結んでやった。めんどくさいから固結びだけど。 「ゆ・・・・おにいさん・・・・・・」 「やあれいむ。お賽銭いるかい?」 「いらないよ・・・・・もうおかねはいやだよ・・・・・」 「あ、そう」 清貧ってやつかな。本物の方の巫女にも見せてやりたいぜ。 俺はれいむの前に立って、手をパンパンと叩く。 「早いとこ給料上がりますよーに!」 そして一礼すると、ゆっくり神社跡に背を向け、家に帰る。 饅頭には神も仏もいないよね。 おしまい このSSに感想を付ける